【特集記事】45歳以下の社長が活躍する長崎市内の注目企業6選
2023.03.28
社長というとそれなりに経験を重ねているイメージもありますが、中には若くして社長になる人もいますよね。一般的に若い社長の会社は柔軟性があり、トレンドを掴むのがうまい、ITに強い、新しい挑戦ができる、風通しの良い職場環境などの特徴があると言われているんです。 そして、長崎にも若手社長が活躍する企業がちらほらと・・・。
今回は長崎市に事業所のある企業で、45歳以下の社長が活躍する注目の企業6つを紹介します!
(五十音順掲載・2023年3月現在の情報です)
①長崎市「出島」発のサイバー企業【株式会社アドミン】
アドミンは、長崎を中心にシステム開発やソフトウェア開発、Webサイト制作などのIT業務全般を行っておりますが、2020年からデジタル技術を用いて業態を抜本的に改革する「サイバー企業」への転換を打ち出し、DX(デジタルトランスフォーメーション)を強力に推し進めている会社です。
本社はなんとメタバース内に!
およそ20人の従業員を抱えるアドミンの社長は山口 知宏さん(34)。長崎市出島町のワンルームの本社オフィスにあるのは、パソコン1台のみ。これは独自に開発したという家庭用100台分のスペックを備えているものなのだそう。社員は全員テレワークで本社はメタバース上に。アドミンの社員は アバターを介して出社し、プログラミングやウェブデザインなどの仕事をしています。
スマート農業や水産業、ドローンの実証実験の場「ルートヴィレッジ」
働く場所の革命を起こした、山口さんの次なる挑戦は、山の中。およそ110万平方メートルの土地を購入。AIやIoTの技術を駆使して田畑を遠隔管理。低コストで建築できる住居兼管理棟「IoTコテージ」や支援ロボットの研究開発も加速させている。 若手社長ならではの最先端の取り組み。テクノロジーで世界に貢献するその日が確実に近づいている…!
②長崎発のスタートアップ企業【株式会社イグアス】
イグアスは、男女のパートナーシップ(恋人関係、夫婦関係)の問題を人とテクノロジーの力によって解決することを軸に、「パートナーシップの問題解決でグローバルNO.1ブランド」になるため、 2024年の上場を目指して、システムを開発しています。
社員が働きやすい環境づくり
イグアスは「人生の転機となる環境をつくり、女性が活躍する社会を実現する」をミッションに掲げていることから、事業活動においても、性別を問わずに活躍できる働きやすい職場環境を目指すことで体現しています。女性の積極採用はもちろん、性別の区別なく本人の希望と能力に応じて管理職への登用などのほか、導入している様々な取り組みにも注目です。
\注目のワークスタイル/
■全イグアスメンバーへ向けて週に1回経営状況を共有
■各社員が定期的に代表取締役社長と1on1で面談できる機会あり
■クリエイティブ・パワースポット・オフィス/完全フリーデスクで電話機もないので電話もなりません。長崎の街並みが一望でき、周りには諏訪神社・伊勢神宮に囲まれてかなりのパワースポット!
■20~40代までの幅広い女性、子育て世代も活躍中
世界一の会社を目指して
社長の中村あきらさん(37)が目指すのは、世界一の会社をつくること。そのため、世界中から優秀な女性たちが働きたくなる会社をつくることを一つの目標としています。世界中のパートナーシップの問題を解決し、女性の心を解放することで女性が笑顔で生きられる豊かな社会の実現を目指しています。
③地域の魅力を全国に発信する【株式会社スチームシップ】
スチームシップは、地域密着型を強みとし、地域の魅力を全国に発信するサポートをしています。ふるさと納税制度を通して「地域のブランド価値を上げていく」ことを目標に、返礼品の企画・開拓・管理や、WEBページの立ち上げ・運営、地域事業者および行政への技術支援、カスタマーセンターなどの業務を一括で請け負っています。
「家族が1番・仕事は2番」など注目すべき「カルチャー&ワークスタイル」
注目すべきはスチームシップの社風や働き方。仕事とプライベートのメリハリを持って働ける社風も大きな魅力です。旧態依然な会社もまだまだ多いなかで、すべての従業員が気持ちよく働ける環境や考え方が社内に浸透しています。
\注目のワークスタイル/
■ 1日を3等分/仕事・自由・睡眠がそれぞれ8時間
■ 家族が1番・仕事は2番
■ 実際に暮らし地域の一員に
■ サードファミリースピリット/会社が3番目の家族に
■ 体験・想いをシェア/自由参加の合宿や社内イベントなど
■ 18時ダッシュ/見込み残業・みなし残業なし
創業5年で従業員170名。約1500名がエントリーする企業へ
スチームシップで、先陣で舵を切っているのがキャプテン/CEOの藤山雷太さん(39)。2017年の創業より、止まることなく成長を続け、現在、拠点は長崎・佐賀・福岡・岐阜に全7か所、ふるさと納税支援事業を請け負う自治体の数は28か所に。Steamshipでは、資産運用があたりまえ。一人ひとりが金融リテラシー向上を図るなど、ワークスタイル以外にも注目すべきポイントがたくさんありそうです。
④世界を相手にしたモノづくりで創業92年
【株式会社丸金佐藤造船鉄工所】
今年で創業から90年。主にボイラや煙突といった大型構造物を中心に手掛ける丸金佐藤造船鉄工所。陸舶用ボイラや圧力容器の製作、大島造船所向けの船用煙突を中心に手掛けています。ボイラ組み立て工場には100トンの重さを吊り上げることができる天井クレーンと、艀を接岸できる岸壁設備も設けており、完成した大型構造物の搬出入をスムーズに行うことが可能。こうした設備を保有した地元企業は珍しく、多様な製品に対応できるのが強みの会社です。
ボイラ製作合理化システムの確立
社長を務めるのは木庭康博さん(39)。丸金佐藤造船鉄工所では、ボイラ製造工程のチューブ曲げ加工時に使用する機器として九州に2台しかない設備を保有。この機器に最新制御装置を導入し、バージョンアップを図ることで他では真似のできない技術力の確立を目指しました。結果、リードタイムを約33%削減。短納期、量産化への対応も容易になったほか、ヒューマンエラーも撲滅。大手顧客の信頼を勝ち得ています。
未経験からスキルアップできる「溶接道場」
丸金佐藤造船鉄工所では、社員それぞれの個性を多様化し、世界レベルでキラッと光る”小さな世界企業”を目指しています。溶接技術の基礎やスキルアップを目的として「溶接道場」や教育カリキュラムを整備。入社後に訓練することで十分な技術を身に付けることができるそう。また、長年正社員採用にこだわり、企業としての一体感を重視しています。今後もこれまで積み重ねてきたお客さまの信頼に応え続けることが第一です。その上で新たなニーズを掘り起こす製品にも取り組みながら、技術力を活かした新規事業に挑戦しています。
⑤九州・長崎を拠点に全国へ発信する包装資材メーカー 【株式会社丸本】
創業当初から包装資材の製造と販売の一貫生産体制を行ってきた株式会社丸本は、2020年2月に創業70周年を迎えました。グラビア印刷加工のほか、食品を入れるトレーなど包装資材全般の販売を手掛けており、納品先は長崎、福岡を中心に九州一円、四国、関東まで。約1200社の法人顧客に商品を提案・供給しており、働き方改革、人口減少等の変化にも柔軟に対応していきながら、安心・安全・安定供給を目指しています。
SDGs達成に向けた活動
西川暁大さん(43)。丸本は、プラスチック製品を取り扱う中で、環境保全、社会貢献など事業活動を通じ持続可能な世界の実現に向けてSDGsを推進しています。環境配慮型の包装資材を積極的に提案・販売、ワークライフバランスの実現に向けた体制づくり、全社員の定期健康診断受診100%、非喫煙者には健康手当を支給、人事においては、多様な人材を活かす「ダイバーシティ経営」、「健康経営」や「多様な働き方」の実現への取り組みなど。丸本の事業を通じて取り組むべき課題を抽出して、SDGs達成に向けた活動を行っています。
社員想いの先駆けた取り組み
家族と過ごす時間を大切にして欲しいという先代の想いから、ワークライフバランスが重視されるようになる30年前から、完全週休2日制を採用する丸本。血圧計の設置やストレスチェックなど、社員の体と心の健康づくりをサポートする取り組みにも力を入れています。働き方改革が推進されるようになってからは、できるだけ残業せず定時内に終わらせようという意識も高まっているそう。休みをしっかり取れるという点も、仕事の効率アップにつながっているようです。
⑥ ジャパネットホールディングスのグループ会社として2019年設立
【株式会社リージョナルクリエーション長崎】
※株式会社リージョナルクリエーション長崎が企画・
人々のつながりから生み出される感動と収益を生み出すビジネスを両立させることを目指し、2019年に設立されたリージョナルクリエーション長崎。プロサッカークラブV・ファーレン長崎の新たな本拠地となるスタジアムを中心に、オフィス・商業施設・ホテルをはじめとした「長崎スタジアムシティプロジェクト」の戦略・企画から現場の運用まで一気通貫で行っています。ジャパネットの創業の地である長崎の魅力を、周りの人や組織と共に磨き上げ、ワクワクを伝えていくことで、日本全国の活性化につながることを目指しています。
とにかくワクワクが止まらない!『長崎スタジアムシティプロジェクト』
長崎スタジアムシティプロジェクトの企画運営社で、リージョナルクリエーション長崎の社長を務めるのは岩下英樹さん(41)。このプロジェクトはサッカー専用スタジアムを中心にアリーナやホテル、商業施設などの複合施設を民間主導で開発するもの。スタジアムはプロサッカークラブ「V・ファーレン長崎」、アリーナはプロバスケットボールクラブ「長崎ヴェルカ」の本拠地となる他、試合のない日も日常的に楽しめる取り組みを予定し、スポーツを基点に国内外からの観光客の来訪含めた地域創生を目指しています。新しい体験を提供する多機能かつ新感覚のおもてなしなど様々な施策の具現化を進めています。
「ストイックにワクワクを!」を実践する働き方改革
ジャパネットグループでは、人生の大部分を占める会社という場所で、社員一⼈ひとりに心もからだも健康な状態でいきいきと働くことのできる環境を目指し「働き方改革」を進めています。
\"ストイック"に生産性にこだわる「働き方」/
■単純作業をRPA(ロボット)に任せ、企画・戦略などより創造性の高い仕事に注力
■時間を見える化することで業務のムリ・ムダを見つけ、個人に仕事がつかないようにする時間管理システムの導入
■月・水・金はノー残業デーとする
■パソコン持ち帰り禁止。仕事とプライベートを完全に分けてワークライフバランスを保つ
■毎年、公休日に合わせた9連休または16連休の取得
経営陣だけでなくたくさんの若手社員が活躍するリージョナルクリエーション長崎。100年に一度と言われる長崎の大きな変化をつくる仕事を、長崎の多くの若手が担っていると思うととてもワクワクしますね!
くわしい企業情報はこちら>>株式会社リージョナルクリエーション長崎
長崎スタジアムシティプロジェクトの詳細はこちら>>株式会社リージョナルクリエーション長崎
社長の年齢から見る長崎の魅力ある企業
たくさんの企業の中から、自分が働いてみたいと思える企業を探し出すのは簡単じゃないですよね。業種や職種、勤務地などさまざまな条件から探し出すだけではなく、企業を代表する社長や企業理念から探してみると、グッとくる企業に出会えるかもしれません。各企業の社長インタビューなどもぜひチェックしてみてくださいね。