■トップインタビュー
取材年:2022年
ビジネスにおいて、業務を国内近場の企業に外注することを「ニアショア」と言います。その社名が企業のあり方を表している、SCSKニアショアシステムズ(以下、ニアショアシステムズ)。1989年に宮崎県から始まり、全国に展開しながら2014年の会社合併を経て現在の形になりました。お話を伺ったのは、2022年7月に開設された長崎開発センターで、センター長を務める那須さんです。
「当社のビジネスモデルは、東京と各地域がリモートで連携しながらソフトウェア開発業務を行う形です。まず東京のSCSKが窓口となって案件を受注し、その業務をグループ会社である私たちニアショアシステムズに外注するのです。長崎では、車の自動運転に導入される車載システムの開発などに取り組んでいます」
この体制であることの意義とは何でしょうか?
「当社は、地域で雇用を生み出し、従業員の働きがい・生きがいを大切にします。出張・転勤はなく、各種福利厚生の充実を強化。そんな働きやすい環境下で、東京の大きな仕事に取り組んでもらっています」
2030年までに2,000名体制を実現させるため、日本全国に規模拡大を図っている、今勢いのあるIT企業なのです。
2022年に開設されて間も無い長崎開発センター。多くの人材が必要な今、求める人物像とはどのようなものでしょうか。
「東京や他のエリアのチームとオンライン会議をすることが多々あるので、やはりコミュニケーション能力は大切です。また、この長崎の拠点は立ち上がったばかりで、新しい人材がどんどん入ってきます。まだ歴史も文化もできあがっていない中でより良い仕事をするためには、チームで動くことを意識してもらいたいですね」
さらに那須さんは、長崎に構えるニアショアシステムズだからこその今後の展望を掲げます。
「これからしばらくは基盤づくりですが、チャレンジ精神を持った人を歓迎します。東京からの仕事を受注できると言っても、それではいずれモチベーションを保つのが難しくなる。ですので、長崎独自のソフトウェア開発や、地域課題解決への貢献など、新規事業も開拓していきたいです。造船業が盛んな長崎だからこそ、制御系の車載システム開発事業に取り組むことで、何らかの発展にも期待しています」
地域で働きたい。やりがいのある仕事がしたい。そんな思いを持った長崎の人材が新しいことに挑戦し、自分らしく輝ける企業が誕生していました。
PROFILE
那須敏幸さん
部長(長崎開発センター長)
1968年宮崎県生まれ。鹿児島大学理学部を卒業後、システムエンジニアを志し、1991年に宮崎開発センター1期生として入社。東京で技術を学びつつ宮崎を拠点にシステム開発業務に専念し、2003年からは管理職として他エリアのマネジメント業務にも携わるように。長崎開発センターの開設にあたり、2022年4月に宮崎から長崎へと転勤、立ち上げに尽力している。
■社員インタビュー
取材年:2022年
新しい資格取得の勉強や、今まで経験したことのない業務にもチャレンジします!
吉田菜摘さん
地元の大学に通っていた当時、情報処理は専門分野ではなかったものの、授業で習ったことがきっかけで楽しさを感じ、IT系の道を進むことに決めました。
2022年7月に長崎開発センターが開業し、その月から入社した吉田菜摘さん。地元・大村から公共交通機関を利用して、長崎駅近くにあるこのオフィスに通勤しています。
「長崎県内の大学を卒業後、福岡にあるITソフトウェア開発の企業に務めていました。ところが、家庭の事情で実家に戻らないといけなくなったんです。そこで、長崎でも同じようにソフトウェア開発の仕事ができる就職先を探していたところ、SCSKニアショアシステムズを見つけました」と、転職のきっかけを話す吉田さん。更に、充実した福利厚生も決め手のひとつになったと言います。
「まだ私は対象ではないですが、介護休暇や育児中の急なトラブルにも活用できる休暇制度など、しっかりとサポートしてくれる体制があるので安心しています。子どもがいる他の社員さんも助かっているみたいですね」
また、福岡と比べると、長崎にはIT系の企業が少ないと感じたそうです。
「候補は他にもあったのですが、中には古いプログラミング言語を使用していたり、自分のスキルとマッチしなかったりして。私は新しいことに挑戦することが好きなので、リモートの基盤が整っており、都市圏の案件を扱えるこの会社に魅力を感じました」
キャリア入社の社員がほとんどを占める同センター内だけでなく、他県の社員ともオンラインで協力しながら働く中で、どのようにコミュニケーションを取っているのでしょうか。
「プロジェクトによって部屋が異なるのですが、昼休みが一緒になれば、リフレッシュルームでご飯を食べながら交流することもありますよ。先日は、マラソン大会に出場する社員さんがいたので、休みの日にみんなで応援に行きました!」
早くも打ち解けた様子の吉田さんは、オンラインでのやり取りにも充実感をのぞかせました。
「オンラインであれば、画面共有しながら簡潔に自分の状況を伝えることができます。職種上、対面よりもオンラインの方がスムーズなこともあるんです」
更に、充実した福利厚生は社員のモチベーションを上げるものもあります。
「資格取得の報奨金制度もあるので、たくさん勉強しながらスキルアップしていきたいですね。今持っている資格の応用レベルまで取りたいと考えており、取得を目指して勉強中です」
地元で暮らしながら自分の好きな仕事に取り組み、さらに新たな挑戦へと繋がっていく。まさに吉田さんにぴったりな職場です。意欲ある社員を応援する会社の姿勢が、地方で輝く人材を育成する好循環を生み出しています。
新しい資格取得の勉強や、今まで経験したことのない業務にもチャレンジします!
SCSKニアショアシステムズ株式会社
吉田菜摘さん
家族と過ごす時間を大切に
福岡から地元・大村に帰ってきて、休日は家族と過ごす時間が増えた吉田さん。「家でサブスクの動画配信サービスで映画を観たり、お気に入りのお菓子屋さんに通ったりしています。また、せっかく地元に戻ってきたので長崎を満喫しようと、まだ食べたことがなかった吉宗の茶碗蒸しを食べて感激しました!」と、長崎での暮らしを楽しんでいる様子。「あとは、家族みんな読書が好きなので、本を読んで過ごすことも多いですね。ミステリー系の作家さんが好きで、よく読んでいます」と、文化的な一面を見せてくれました。
リフレッシュルームは、観葉植物や休養室も置かれるなど、快適な空間に。社内での簡単な打ち合わせの際にも、こちらに集まって実施することもあるそうです。
■企業概要
SCSKニアショアシステムズ株式会社
所在地 | 長崎県長崎市西坂町2-3 長崎駅前第一生命ビル |
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電話番号 | 095-818-9830 |
ホームページ | https://www.scsk-nearshore.co.jp/ |
設立 | 2001年5月15日 |
代表 | 代表取締役社長 横山峰男 |
資本金 | 1億円 |
社員数 | 全従業員 574名 ※2023年4月1日時点 (男性422名、女性152名)うち正社員564名 |
初任給 | 207,300円(専門卒/2年) 210,780円(高専・短大卒) 213,100円(専門卒/4年) 216,600円(大卒・高専専攻科卒) 228,200円(大学院卒) ※給与(月給)の金額には、一律地域加算給5,000円、リモートワーク推進手当1,500円及び20時間分の時間外手当を含む。 時間外労働が20時間を超えた場合は別途時間外手当を支給します。 |
休日休暇 | 完全週休二日制・祝日、年末年始(12/29~1/3) 有休(初年度20日)・慶弔・育児・介護 |
福利厚生 | 各種社会保険、退職金制度、企業年金基金、従業員持株会、慶弔見舞金、育児休業、介護休業、ボランティア休業等の休暇制度、会員制福利厚生制度、社員会、副業制度など |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/無し |
採用担当者連絡先 | 氏名:赤木 俊夫 電話番号:03-6772-9090 メールアドレス:saiyo@scsk-nearshore.co.jp |