■トップインタビュー
取材年:2021年
長崎を皮切りに、九州はもちろん、全国に展開する冠婚葬祭のブランド、メモリード。地域によっては実に50%のシェアを誇り、創業53年で法人単体:社員1600名超の大企業に成長しました。2代目社長、吉田昌敬氏のお話です。
「結婚式や葬儀だけでなく、近年はホテル、グラバー園運営などの観光業も広く展開しています。すべての共通点は、人が人にお世話差し上げて、喜んでいただく仕事であること。いろいろなサービス業の中でも人の人生にずっと関わっていく、人の記憶にずっと残る重要な仕事だと、よく新入社員には話しています」
記憶に残る……だから社名がメモリードなんですね。ところでコロナ禍でインバウンドなど観光産業は厳しい局面ですが、ここ数年、逆に個性的なホテルを増やしていますね。
「はい、実はインバウンドマーケットはさほど大きくなく、海外に行けない日本人の富裕層が、国内の高級ホテルに宿泊する動きもあり、比較的コロナの影響は少ないのです。特に弊社の場合、地域密着で展開してきたので近場のお客様にも多くご利用いただいています。ただ座して状況の好転を待つよりも、伸びるマーケットでチャレンジしています」
「この業種は決まった答えはありません。そのつど『どうしたらお客様に喜んでいただけるか』を自身で判断して、答えを追い求める楽しさがあります。入社した社員は営業部に配属され、営業アドバイザー(※委託契約の外務員)、それもキャリア数十年の大ベテランのアドバイザーに付いて、立ち居振る舞いや冠婚葬祭のイロハなど徹底的に学ばされます。厳しく鍛えられ、アドバイザーたちに好かれるようになれば、以降どこの部署の幹部になっても応援してもらえますよ」
なるほど、優れたメンターシステムですね。しかも、若くでリーダーへの抜擢もあると聞きました。
「サービス業といいつつ、弊社は営業会社ですから目標数字があります。キャリアに関係なく、目標を達成する実力さえあれば、早く出世できますよ。これまで支配人に抜擢された最年少は26歳でした。努力の分だけ所得もついてくる会社でありたいです」
会社の勢いの秘密が、垣間見られた一言でした。
PROFILE
吉田昌敬さん
代表取締役社長
1973年、長崎生まれ。オーストラリア チャールス・スタート大学卒業。2000年株式会社メモリード入社。2002年取締役就任後、常務取締役、専務取締役、取締役副社長を経て2018年代表取締役就任。「冠婚葬祭は人の人生になくてはならない事業です。言ってみれば電気や水道、ガスなどの社会インフラと同じ。私たちの企業がなければその地域の生活が成り立たないという自負を持っています」。
■社員インタビュー
取材年:2021年
大学で学んだ仏教が生かせる仕事、と選びました
浅岡徳大さん
互助会費としてお預かりしたお金を人生の節目節目で使っていただくために、いいタイミングでお声かけするのも重要です。お客様の家族構成を頭に入れながら、長いスパンで関わっていきます」
入社2年目の浅岡徳大さんは、長崎支店営業部の所属です。具体的にはどのような仕事をするのでしょう。
「弊社の大きな特徴として、加入者の皆様より毎月一定額の掛金を前払い金としてお預かりし、冠婚葬祭の発生の際に儀式施行をサービスさせていただく”互助会”という会員システムがあります。営業部では、一人でも多くの方に”互助会システム“の魅力を認知してもらうために、婚礼部門や葬祭部門など各部門のスペシャリストたちと連携して、イベントやセミナーを企画したり、地域のイベントに参加して地元の方々と交流をしたりと、その業務内容は多岐にわたります。」
新人はベテランさんに付いていくそうですね。
「会員の募集を行うのは主に営業アドバイザー(委託契約の外務員)の方々なのですが、すごいですよ、キャリア50年とか、中には70代、80代で現役でバリバリの方もおられます。知識も豊富で、お客様に対する姿勢等見ているだけで勉強になります」
浅岡さんはどうしてメモリードに就職したのでしょう。
「私は東京の大学で仏教思想を学んだので、その知識を生かせる仕事を長崎でしたくて、冠婚葬祭の会社を探しました。長崎の場合、メモリードが最大手だったので、迷いはなかったですね。しかし、葬祭部を希望して入社してみたら営業に配属され、最初は面食らいました。保険の勉強や資格取得などにも追われました。ただ、仕事しているうちにだんだん見えてきたものがありました。葬祭部では、基本、葬儀の3日間だけの関わりですが、営業部は、互助会の説明から始まり、人が亡くなって、その後初盆があって、一周忌があって、三回忌があって……。ご遺族の気持ちの変化を受け止めつつ、アフターフォローが続いていきます。人が一人亡くなったという事実に寄り添っていくポジションなのです」。
それが難しさでもあり、醍醐味でもあるんですね。
大学で学んだ仏教が生かせる仕事、と選びました
株式会社メモリード
浅岡徳大さん
釣りやツーリングなら長崎に軍配
長崎出身で大学は東京だった浅岡さん。そのまま現地で就職も考えられたのでは?
「東京は4年間生活し、利便性や面白みもありましたが、4年住んだらもういいかなと。友達も全国散り散りになり、それならば家族がいる長崎に拠点を置く方がいいですよ。実家暮らしは楽だし(笑) そもそも、釣りが趣味なので、返って長崎の方が楽しめるのです」
確かに、長崎の釣り人口は日本一。満喫してますね。
「あと、休日はツーリング。兄と2人でインカムを付けておしゃべりしながら、西彼半島一周、また、平戸や生月などあちこち足を延ばします」
ガーデンテラスの外観。形や大きさの違う窓が、まるで額縁のような効果を出し、長崎の港の風景を違った視点で楽しませてくれます。
■企業概要
株式会社メモリード
所在地 | 西彼杵郡長与町高田郷1785-10 |
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電話番号 | 095-857-1777 |
ホームページ | https://memolead-recruit.com/ |
設立 | 1969年 |
代表 | 吉田昌敬 |
資本金 | 6億5,000万円 |
社員数 | 全従業員 1,300名 うち正社員595名(男性338名、女性257名) |
初任給 | 大学院卒260,000円、大学卒260,000円、専門卒210,000円、高校卒170,000円 |
休日休暇 | 年間休日108日(月間9日休)、年次有給休暇ほか |
福利厚生 | 各種社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)、退職金制度・資格取得補助制度、育児休業制度・介護休業制度、定期健康診断、社員旅行、各種店舗社員割引、保養所 等 |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/有り |
採用担当者連絡先 | 095-857-1777(人事部 尾上静香) recruit@memolead.co.jp |