■トップインタビュー
取材年:2020年
2009年に設立された松本は、保険事業とRPA事業という2つの事業を柱に、地域活性化につながる活動に取り組んでいます。松本博社長のお話です。
「東京海上日動グループが取り扱う生命保険の代理業から始まり、損害保険や経営者保険など、今ではさまざまな保険を扱うようになりました。優れた成績が継続的に評価され、東京海上日動グループの全国の代理店の中から、設立以来11年連続で表彰されています。近年特にニーズが高まっているのは、サイバーリスク保険です。顧客情報をお持ちの企業は、情報流出などのトラブルが大きな損失となります。時代に合わせた保険を提案し、最先端の情報をお伝えできるよう努めています。そうした中で、特に社員研修に力を入れており、東京海上日動への2年間の研修出向にも参加。商品知識や提案ノウハウを実践的に身につけます」
もう一つの事業の柱が、定型的な繰り返し業務をソフトウェアロボットにより自動化するRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の促進です。地元企業での導入を個別にサポートするだけではなく、2019年には民間企業が中心となって構成する長崎RPA協議会を立ち上げたそうですね。
「協議会では、RPAの知識やロボットの作り方を学ぶRPA学習塾を主催しています。人材育成に取り組む理由は、地元企業で使うロボットを地元の人材が開発する、地産地消型の仕組みを目指しているからです」
長崎県におけるRPAの可能性についても教えてください。
「少子高齢化や人口流出が課題となっている長崎県では、大都市圏以上にRPAの活用が望まれていると感じています。しかし自動化が進んでも、業務の主体はあくまで人間です。RPAによって単純作業を自動化することで、人間が新しい仕事にマンパワーを向けられます。そして保険もRPAも、大切なのは人と人との信頼関係。地元企業としての関係性を大切にしながらも、そこにあぐらをかかず常にサービスの質を向上させ、今後も地域全体の活性化に結び付けます」
PROFILE
松本 博さん
代表取締役社長
1953年長崎市生まれ。一橋大学経済学部を卒業。前職での経験を活かし、2009年に松本を設立。保険事業だけではなく、2019年からRPA事業を開始。「人間がロボットの力を借りて、共に助け合う時代の到来を見据え、RPAを長崎で広める旗振り役になろうと決心し、さまざまなノウハウを取り入れながら長崎RPA協議会を立ち上げました」と話し、地元貢献に対して強い気持ちを抱いています。
■社員インタビュー
取材年:2020年
長崎市の中でも地域の一体感がある踊町は子育てにも良い環境です
中山大助さん
法人向けの保険も担当している中山さん。近年は、サイバーリスクや社員の福利厚生をフォローする保険へのニーズが高まっているそうです。
入社4年目の中山大助さんは営業本部長として、保険事業とRPA事業に携わっています。
「入社してすぐに、東京海上日動での2年間の研修に参加しました。保険の知識や具体的な事例を一から勉強する貴重な機会となり、対応力を底上げすることができました。すでに保険に加入している方も、内容の変更やライフプランの変化によって、定期的な見直しが必要となります。お客様一人一人の生活に合った、的確なご提案を心がけています。またRPA事業については、企業へご提案にお伺いしたり、長崎RPA協議会が主催する学習塾の運営や案内を行っています。ロボットによってルーティン化されている業務を効率化することで、社員がイマジネーションを働かせる業務に注力することができます。少しでもお客様の役に立ちたい。保険事業でもRPA事業でも、そうした気持ちを大切にしています」。
福岡の大学に進学した中山さんですが、卒業後は一貫して、長崎を拠点とした生活や仕事を大切にしています。
「私はくんちの踊町である榎津町の出身で、小さい頃から地域との関わりの中で育ってきました。ときには知らない近所のおじさんに叱られることもありますし、今はその方とお酒を一緒に飲むような関係です。大人になってもくんちに関わり続けたいという気持ち、そしてこの生まれ育った踊町で子育てをしたかったことも大きな理由です。横だけではなく縦のつながりもある踊町は、子どもにとっても良い環境だと思います」。
地域に密着した営業職としてさまざまな方とお仕事をする中で、コミュニケーション能力も磨かれているのではないでしょうか。
「まだまだ勉強することだらけです。お客様の求めるニーズや生活環境によって最適な保険は異なりますし、型にはまった正解がありません。そして保険は、モノではなく安心を売る商売。きちんとしたご説明やご提案で安心していただくことも、保険を扱う上で必要です。これからも実績を重ねて『あいつに任せておけば大丈夫』と安心していただけるような存在になりたいです」。
長崎市の中でも地域の一体感がある踊町は子育てにも良い環境です
株式会社松本
中山大助さん
休日になると長崎の海で家族とマリンスポーツ
ダイビングやウインドサーフィンといったマリンスポーツが趣味で、ついには船舶免許まで取得した中山さん。以前は休日のたびに車を走らせて九州各地の海を巡っていましたが、結婚後は楽しみ方も変わりました。「今は長崎県内の海で満喫しています。家から車で30分圏内にも良いスポットがたくさんあって、ちょっとした空き時間や休日に気軽に足を運べるので、とても恵まれています。最近子どもたちと一緒にサップを楽しんでいて、いいリフレッシュになります」
RPA学習塾の企画や運営にも関わる中山さん。「定形型の業務の効率化という面で、RPAは業種問わず活かすことができます」と話します。
■企業概要
株式会社松本
所在地 | 長崎市矢上町6-10 |
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電話番号 | 095-814-9800 |
ホームページ | http://kk-matsumoto.com |
設立 | 2009年5月 |
代表 | 松本博 |
資本金 | 1,700万円 |
社員数 | 全従業員 4名 うち正社員4名(男性3名 女性1名) |
休日休暇 | 土・日・祝日(週休2日)、年末年始休暇、年次有給休暇 |
福利厚生 | 各種社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険) |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/無し 大学生アルバイト受け入れ/無し |
採用担当者連絡先 | 095-814-9800(下見) furusato@swan.ocn.ne.jp |