■トップインタビュー
取材年:2019年
石油製品の輸送事業を担う松藤商事を中核に、外車販売事業、ホテル事業などを展開する松藤グループ。社長の松藤章喜さんにお話を伺いました。
「自動車のハイブリッド化や電気自動車の普及が進んではいますが、例えば災害時に停電になった場合、電力だけに頼っていては対応が間に合いません。輸送効率やエネルギー効率が良い石油製品は、これからも社会生活に必要なものであり続けると思います。わが社は、その石油製品を陸上ではタンクローリーで九州全土および山口県まで、海上では8隻(傭船含む)のタンカーを擁し、北は北海道、南は沖縄まで日本全国へ運ばせていただいています。普段目に留まることが少ない地味な仕事ではありますが、万一、輸送が滞るような事態となれば生活に支障を及ぼします。そういう意味では、社会インフラを支える重要な仕事なのです」
石油輸送に関しては、具体的にどのような業務があるのでしょうか。
「陸上輸送の場合、まず乗務員さんがいて、乗務員さんたちが働きやすい環境を整えるために、車の配乗やローリーの点検・修理に伴う手配などを行う人たちがいます。そしてそれら全般を支える機能が本社です。社員の皆さんには若いうちに、本社、営業、安全車輌管理部、事業所というグループ各社の異なる部署を経験するジョブローテーションでスキルを磨いてもらいます。そうすることで将来的に進む方向を見定める時間になりますし、会社全体を見られる広い視野を持てるようにもなって欲しいと思います。また、転勤が付きものなので、その点も理解してもらう必要があります」
2020年には創業70年を迎え、ホテル事業では2021年にヒルトン長崎の開業が予定されています。
「長崎という特色ある地方都市でクラウンプラザやヒルトン、BMWなどの仕事を任せていただけるのも、グループ企業として輸送業を中心に発展してきたわが社の価値が認められているからだと自負しています。70周年を大きな節目にし、次の100周年を目標に、20代、30代の社員の皆さんにますますがんばってもらえる仕組みづくりを進めていきます」
PROFILE
松藤章喜さん
代表取締役社長
1970年長崎市出身。三和銀行を退職後、ミシガン州立大学経営学大学院へ。ASPランドを経て、2003年松藤グループ入社。2011年より現職。会社の一番の良さは「良いお客様に恵まれ、明るく元気でチームワークに優れた社員がたくさんいる」ところ。「100周年を目指して着実に成長していきます。地域社会になくてはならない存在として、社員一丸となってがんばっていきましょう」。趣味はゴルフ、スポーツジムで体を鍛えること。
■社員インタビュー
取材年:2019年
財務の仕事は会社を支える屋台骨のようなもの。決算書が仕上がるたびに達成感があります
原野雄斗さん
本社内のオフィスで仕事に取り組む原野さん。「高校や大学で学んだこととは全く異なる分野に進んでみるのも、未知の世界を切り拓く面白さがあります」
社会インフラを支える仕事を通じて、生まれ育った長崎に恩返しをしたい」と話す原野雄斗さん。2018年に総合職として入社し、現在は財務部に所属。大学では工学部に在籍していたそうです。
「入社するまで財務や経理とは縁遠いところで育ってきました。面接の際に、こういう仕事があると説明されていましたし、配属が決まってからは新しい分野を学べるとも思いました。でも最初は、本当に分からないことが多く戸惑いばかりで、先輩方に教えてもらいながら勉強し、少しずつ慣れてきた状況です。今年4月からは、グループ会社のANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒルの経理を担当しています。軽減税率や法律改正の話題など、今までは聞き流していた世の中のニュースにも敏感になりました」
一日のスケジュールを教えてください。
「8時半の始業時間に合わせて、8時過ぎには出社します。それから17時半の終業時間まで、基本的にはデスクワークです。財務の仕事は月ごとにまとめる決算書が一つの区切りになりますので、現場から上がってくる数字を理解し、毎月の決算書を正確に作成することが目標です。月の半ばから月末にかけて、特に忙しくなります。数字が合わないなんてことが起こった時は冷や汗ものなんですよ。12月には担当を持って初めての年度決算が控えていますので、身の引き締まる思いです」
まだまだ駆け出しとはいえ、気持ちはつねに前向きのようですね。
「そうですね。例えるなら、小学校1年生くらいのレベルでしょうか。今はまだ目の前に現れた道を進んでいるだけですが、これからいろいろな仕事を経験する中で、明確にビジョンを描いて進めるようになりたいです」
何事も寛容に受け止めてくれる会社に対して、温かみを感じていると話す原野さん。自分らしくコツコツと、努力を積み重ねる日々が続きます。
財務の仕事は会社を支える屋台骨のようなもの。決算書が仕上がるたびに達成感があります
松藤商事株式会社(松藤グループ)
原野雄斗さん
休日は得意の野球で健康的にリフレッシュ
県外の大学を卒業後、地元の長崎で就職した原野さん。ふるさとへの恩返しという思いとともに、住み慣れた街でならプライベートも充実できると考えたそうです。モットーはオンとオフをしっかり切り替えること。仕事は定時に終わらせて、オフの時間に充てるようにしています。「時間は自分で作るもの。パッと帰って、残りの時間は何をしようかなと考える余裕が必要だと思います」。趣味は野球。中学の頃、長崎市の選抜チームに選ばれたほどの腕前です。「ポジションはキャッチャーです。休日は所属しているチームの練習や試合に参加することが多いですね」
年1回、テーマを設けてグループ全体で研修やコンテストを実施してスキルを高めています。今年は乗務員運転技能コンテストが行われました。
■企業概要
松藤商事株式会社(松藤グループ)
所在地 | 長崎市五島町3-25 |
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電話番号 | 095-822-7165 |
設立 | 1950年8月 |
代表 | 松藤章喜 |
資本金 | 8,000万円 |
社員数 | 全従業員 343名 うち正社員262名(男性334名、女性9名) グループ総計1,100名うち正社員 777名(男性970名、女性130名) |
初任給 | 194,500円(大卒/総合職) |
休日休暇 | 年115日(会社カレンダーによる)、その他の休暇(年次有給休暇、慶弔休暇、年末年始) |
福利厚生 | 加入保険(健康・厚生年金・雇用・労災)、 退職金制度、財形貯蓄、資格取得補助制度、育児休 業制度、介護休業制度、社内貸付制度ほか、会員制 福利厚生サービス「えらべる倶楽部」加入 |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/無し |
採用担当者連絡先 | 095-822-7165(東、濱端) jinji@matsufuji-gr.com |