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本田商會株式会社

■トップインタビュー

取材年:2019年

地域に密着し、地域に必要とされる
企業でありたい
利を求めず、信頼を積み重ねていく

溶接に欠かせない炭酸ガス。工場へのボンベの配送は、お客様との交流の大切な機会でもあります。現場の様子を肌で感じながら、要望を聞いたり提案をしたり、製造業を支えます。

エネルギーから冠婚葬祭まで手掛ける

 創業大正3年(1914年)、老舗の本田商會。第一次世界大戦が勃発した年、佐世保の船具商の長崎支店として出発し、現在では溶接材料を中心とした総合商社として、長崎のものづくりを支えています。
「酸素・窒素・アルゴンに代表される高圧ガスは、溶接関連を中心とした工業のほか、さまざまな産業活動に不可欠なものです。それらを納入し、お客様とお付き合いするなかで、相手がより発展するため何ができるかと考えているうちに取り扱いも広がり、溶接機材、工作機械などの工業製品から、県内唯一自社製造しているドライアイス、医療・介護機器、冠婚葬祭商品、水や食品の宅配まで手がけます。本田商會に頼めば何でも揃う、ワンストップサービスが理想です」
 本田商會の強みは何でしょう。
「スピード感をもって対応することです。商社は物を右から左へ動かすのが仕事。商品の値段は同じなので、金額的には差がつきません。取引先には製造業が多いのですが、忙しい現場では、どうしても業界の動向や新しい情報を取り入れづらいこともあるでしょう。そこで、毎日訪問する私たちが要望を聞いたり提案をしたり……機動力、フットワーク、情報力、これらが私たちの存在価値だと思っています。福岡や佐賀などへの進出は考えていません。あくまで地元に密着し、必要とされる企業でありつづけたい。絵本・児童書の寄贈や高校生への講話など、地域貢献活動に力を入れているのは、私たちを育ててくれた長崎への恩返しだと思っています」

60歳までに60億の売り上げを目指す

 今後の展望をお聞かせください。
「私は60歳までに60億円の売り上げにすることが目標です。私が長崎に戻ったとき、景気は最悪でした。厳しい状況のなか、連日夜遅くまで必死に仕事をしたものですが、今ではそれが良かったと思っています。奢ることなく、危機感をもってやっています。若い人たちには、熱意と向上心、気合が大事ということを伝えたい。ここでは、前向きなことならどんどん挑戦できます。大企業では味わえない、大きなやりがいを感じて欲しいです」

PROFILE

本田郷之さん

代表取締役社長

1972年生まれ。長崎県立北陽台高校、九州大学工学部卒。卒業後は(株)神戸製鋼所に入社し、東京本社に3年、名古屋支社に2年勤務。その後長崎に戻り、父親・本田文昭氏が社長を務める本田商會(株)に入社して現場で経験を積む。創業100周年を迎えた2014年、代表取締役社長に就任した。創業者の曽孫で4代目にあたり、プライベートでは2人の子どもの父親でもある。趣味はドライブ。

■社員インタビュー

取材年:2019年

いつか帰るなら初めから長崎で
100年続いたこの会社でがんばれば
きっと地元に貢献できると思いました

感謝の言葉に、やりがいを実感。仕事に大小はありませんが、大きな案件にも関わってみたいです

渡部淳一さん

大きなボンベは空でも約45キログラム、ガスが入った状態では約100キログラム近くになることも。現場ではヘルメット着用、安全には万全を期して真剣に臨みます。

いつか帰るのなら最初から長崎で

 久留米大学経済学部を卒業後、長崎に帰ってきた渡部さん。入社3年目を迎える現在、営業部に所属して精力的に働いています。
「就職は福岡を中心に考えていたのですが、長男なのでいつかは長崎に戻るつもりでした。学生時代は文化経済学科で、町おこしに興味もあって、いっそのこと最初から地元に就職しようと。卒業後に活動し、新卒でしたが少し遅れての入社となりました。社長との面接で、長崎への想いに共感したのが決め手でした」

顧客からの相談にも素早く対応

 担当する工場や鉄工所を訪問し、配送や営業をこなす渡部さん。インタビュー中にも顧客から電話が入り、機械の不調にアドバイスする姿には頼もしさが伺えます。
「軽微なトラブルならば、仕様書を調べたりメーカーに問い合わせたり、機械が動かなければ工場も仕事にならないので、応急処置として私のほうで対応します。長崎県内の各地区を分担して受け持ち、毎日訪問するのですが、納品や業務上の相談ごとや打ち合わせのほか、作業風景を見ての気付きや提案、新製品のPRまで、作業効率・時間効率がアップするお手伝いができたら嬉しいですね」
 入社後、困ったことは?
「3ヵ月間の新人研修中は、先輩と一緒に行動して教えてもらいました。トラックの運転にしてもいきなり公道は走れませんし、新免許制度では準中型免許が必要です。ボンベは荷台からパワーゲートで下ろした後、路面を転がして移動します。めったにありませんが、担ぐことも……夏場はきついですね。困ったら電話で指示を仰げますし、社長も同じ業務を経験しているので相談にのってもらえます」
 運転免許のほかにも必要な資格はありますか。
「私はまだですが、会社の方針として、入社後一定年数が経過したら高圧ガス関連の資格取得の流れになります」
 就活中の後輩たちにアドバイスをお願いします。
「アルバイトは貴重な社会経験の場です。上の世代との付き合いや、馴染みのない業種職種を知る機会でもあります。どんどん外へ出て、いろいろ体験してください」

感謝の言葉に、やりがいを実感。仕事に大小はありませんが、大きな案件にも関わってみたいです

本社応接室の壁には、園児からの可愛い感謝状が飾られています。絵本・児童書を贈る本田英夫文庫など、CSR(Corporate Social Responsibility)活動は、長崎への恩返しです。

■企業概要

本田商會株式会社

所在地 長崎市宝栄町22-21
電話番号 095-861-9555
ホームページ http://www.nagasaki-honda.co.jp
設立 1986年2月
代表 本田郷之
資本金 5,000万円
社員数 全従業員 56名 うち正社員52名(男性44名、女性8名)
初任給 大卒210,000円、高卒19,0000円
休日休暇 土・日・祝日(土曜休み等自社カレンダーによる)、夏季休暇、年末年始休暇、年次有給休暇
福利厚生 各種社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)、退職金制度・資格取得補助制度・育児休業制度・介護休業制度、他(会社別荘・宅配すし「銀のさら」宅配水「クリクラ」社員割引・各種スポーツ大会)
インターンシップ
受け入れなど
インターンシップ受け入れ/有り
大学生アルバイト受け入れ/有り
採用担当者連絡先 095-861-9555(古賀)
koga@nagasaki-honda.co.jp

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