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長崎三菱信用組合

■トップインタビュー

取材年:2019年

造船、プラント、機械
長崎の基幹産業と地域を支える
相互扶助の金融機関として

長崎市内に7店舗を構える長崎三菱信用組合。本店のフロアは奥が融資や投資信託などの相談ができるプライバシーに配慮した個別コーナーになっています。

信用組合の基本は「助け合い」

 長崎三菱信用組合といえば「りょうしん」の愛称で親しまれています。三菱重工やその関連企業に限定した金融機関と思いきや、違いました。新屋貴憲理事長に伺いました。
「当信用組合は、長崎県内在住(一部を除く)の方々ならば組合員に加入頂ければどなたでもご利用いただけます。信用組合は、金融サービスや仲介機能などは銀行と同じですが、設立の理念が異なります。中小企業等協同組合法にのっとった相互扶助の精神が基本ですから、より身近で親身に地域の皆さんと密接に関わった金融サービスが信条です。業歴は70年以上で、確かに前身は三菱重工長崎造船所にお勤めの方を対象にした職域信用組合でしたが、約25年前に地域信用組合に転換しました」
 戦後復興期の「困っている仲間を助けよう」という協同組織がシステムの始まりといいますから、まさに助け合いが基本なんですね。
「はい、仮に1つの企業が倒れたら、雇用がなくなり生活が立ち行きません。雇用を求めて県外に人が移動するとなると地域にとっても大問題です。私達は、そうなる前にいっしょに解決策を考えて地域を支えたい。三菱全体でいえば、グローバル体制に合わせてここ数年社内組織改革や整理を行ってきました。そのことで不安を感じる関連企業もあるでしょう。しかしこんな時だからこそ、私達の出番です。地場の中小企業は150年間培ってきた素晴らしい技術を持っており水平展開ができます。幸い、当組合は三菱との繋がりが太く情報も入ってくるので『大丈夫ですよ』と胸を張って言えます。それに、関連業種、職種の企業を熟知していますから企業同士のビジネスマッチングなど提案もできます」

地域経済を支え続ける目線が大切

 ここで働く職員の意識はいかがでしょう。
「ノルマより、何のためにこの仕事をしているか、目標を共有するよう心がけています。お金を貸すだけなら貸し金業と同じ。そのお金がどのようにお客様の暮らしや経営に生かされて役立っているか、そこまで見守りともに喜ぶ。お客様目線とはそういうことです」
 長崎の基幹産業である造船や機械、プラントと関連業種を得意分野としながら、地域経済の下支えをしていく「りょうしん」=良心でもあるのです。

PROFILE

新屋貴憲さん

理事長

1962年生まれ。総科大付属高校卒業後、三菱重工に入社。プラントのエンジニアとして海外の現場もこなす。2018年、長崎三菱信用組合の理事長就任。「ものづくりに携わってきた人間として、約束の期限までにより良い製品を納品してお客様に満足していただく、そういった三菱プライドは叩き込まれています」。長崎県信用組合協会会長も兼務。

■社員インタビュー

取材年:2019年

預金、ローン、保険・投信
オールマイティにさばけるようになるまで
数年かかりました

最近、お客様とお話するのがどんどん楽しくなってきました

川口彩夏さん

「難しい内容でも緊張しないで安心してプランをお聞きいただけるよう、笑顔で対応します」と川口さん。

繁忙期は朝から気合を入れて

 「この人はなんでも屋なんですよ」と促されて、はにかみながら登場したのは窓口テラー業務の川口彩夏さん。
「窓口のお客様対応が基本で、その日の最後には現金が合っているかどうかの確認が大きな責務です。年金支給日や給料日、月末など特に忙しい日が予測できるのですが、そんな時は朝から『さぁ、今日は忙しいぞ』と気合が入ります。その他融資全般、やっと一通りこなせるようになりました」
 預金にローンに保険・投信など、取り扱い項目も覚えることも多いから「なんでも屋」というのは実はすごいことなのですね。
「そうですね。入社したころは何も分からずに、3ヵ月の研修期間は、お金の数え方から金融の基礎知識まで学びました。窓口業務も、教育係の先輩が後ろについてくれて、ちょっと難易度の高い案件は先輩に相談して、お手本を見せていただきました。私は人より覚えるのが遅かったですね(笑)。失敗もありますよ。最後の現金の計算が合わなくて、営業店の職員全員が伝票からゴミ箱まで徹底的に調べたのです。もう、皆さんに申し訳なくて…。結局私の手続きミスだったことが判り、ほっとしました」

最近は窓口での会話にやりがい

 逆に「この仕事やっていけそう」と思ったことは?
「お客様が私の名前を覚えてくださった時です。電話でも指名してくださったり、『うちは全部りょうしんだよ』というお客様もいらっしゃって、ありがたいことです。最近、お客様と窓口で会話するのがどんどん楽しくなってきました」
 どうしてこの会社に就職したのでしょう。
「商業科の高校を卒業したら長崎で就職するつもりでした。金融機関の窓口はどう?と高校の先生に薦められて、試しに就職試験を受けました。まわりは頭が良さそうな人ばかりで『これは絶対落ちたな、次を受けよう』と落ち込んでいたら、奇跡が起きました(笑)」
 天性の明るさと聡明さが認められたのでしょう。「結婚も出産も今はまだ考えられないけれど、育児休暇を取る先輩たちも多いので見習って仕事は続けたい」そう笑顔で語りました。

最近、お客様とお話するのがどんどん楽しくなってきました

本店上階にある社員のための食堂で、交替で昼食を取ります。大きな窓からは緑が眺められ、ゆったりした空間がほっとしますね。

■企業概要

長崎三菱信用組合

所在地 長崎市水の浦町1-2
電話番号 095-861-4161
ホームページ https://www.ryo-sin.co.jp
設立 1953年1月
代表 新屋貴憲
資本金 19億9800万円
社員数 全従業員 108名 うち正社員92名(男性52名、女性40名)
初任給 大卒182,000円、
高卒155,900円
休日休暇 土、日、祝日、年末年始休暇、年次有給休暇(時間単位休暇・連続休暇・積立有給休暇)
福利厚生 各種社会保険(健康保険・厚生年金・企業年金基金・雇用保険・労災保険)・退職金制度・資格取得補助制度・育児休業制度・介護休業制度ほか
インターンシップ
受け入れなど
インターンシップ受け入れ/無し
大学生アルバイト受け入れ/無し
採用担当者連絡先 095-861-4161(上野・寺井)
info@ryo-sin.co.jp

長崎三菱信用組合

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