■トップインタビュー
取材年:2019年
創業1912年という長崎銀行の本店は、築百年越えの洋風建築です。2019年6月に就任した開地龍太郎頭取にお話を伺いました。
「長崎には十八、親和、長崎と地方銀行が3行ありましたが、2020年10月には十八と親和が合併して十八親和銀行が誕生したので、長崎銀行は県内2番手となります。銀行は数が絞られると競争関係も減っていきますが、企業や個人にしてみればたくさんの中から選択できた方がいいですね。そういう意味では適正な競争関係が長崎で求められます。当行は長崎の人に信頼され愛される、存在感のある銀行を目指しています」
具体的には何かお考えですか?
「十八、親和の合併でかなりの数の店舗が閉鎖されました。当行では地域の方の利便性を考えミニ店舗の出店を検討しています。ここでは個人のお客様に気軽に立ち寄っていただき、預金やローン、資産運用の相談をお受けします。情報収集はスマホなどのITの活用が進んでいますが、たくさんの商品からご自身のライフステージに合うものを選択する場合、1対1でじっくりご相談するサービスが求められています」
確かに、大きなお金の話は慎重になりますね。
「銀行は人間力が重要という考えから、当行では人材育成に時間と手間をかける伝統があります。何しろ入行後は研修合宿が1カ月間あり、社会人としての基本マナーから金融関連の知識までしっかり学んでから配属先を決めます。一時期新規採用を控えていたこともあり、現在の年齢構成は35~40歳が少なく30歳以下が30%以上。つまり今入行する方たちが支店長など現場の中心になります。日常的な研修にも力を入れており、業務終了後のセミナーでは、行員としての知識の引き出しを増やすこともできます。長崎銀行と同じ西日本フィナンシャルホールディングス傘下の、証券、カード、コンサルティング会社等から講師を招聘でき、グループの強みを生かしています」
どのような人材に来てほしいですか?
「長崎が好きで長崎の発展のために力を尽くせる方。そして明るくて元気がいい方を求めています」
PROFILE
開地龍太郎さん
長崎銀行 頭取
1961年生まれ。宮崎県出身。大分大学経済学部を卒業後1985年西日本銀行(西日本シティ銀行)入行。西日本シティ銀行取締役常務執行役員を経て2019年より現職。趣味は清元(浄瑠璃の一種)と長崎の世界遺産見学。10月には長崎くんちを初体験。「特に龍踊がよかったですね。私は名前が龍太郎なので感無量でした」。
■社員インタビュー
取材年:2021年
今はまだ元気だけが取り柄ですが、早くお得意先の力になれるよう知識を蓄えなければ!
西村大心さん
外回りのほか、時折、行内のカウンターでの接客業務にあたることもあります。
186㎝の身長を生かし、颯爽とスーツを着こなす西村大心さんは、入行2年目。千歳支店の渉外係として長崎市北部を担当しています。生まれも育ちも長崎っ子。
「就活は最初から金融業界に絞っていました。一時は福岡も考えたのですが、やっぱり長崎がいいなと決めて、最終的に長崎銀行に入行できました」
なぜ、地元長崎にとどまろうと?
「僕はずっとバスケットボールをやっており、大学と社会人、2つのチームを掛け持ちするほど。仲間と離れるのは考えられなかったですね」
Bリーグの長崎ヴェルカに入ろうとは?
「さすがにそれは(笑)。でも当行の場合、コロナの影響下でも徹底管理をされて3週間の集合研修ができました。東京に就職した友人などリモート研修ばかりで同期とも顔を合わせられなかったとか。僕は金融の基礎知識から社会人マナーまで対面でしっかり学ぶことができました。受話器を取ったら片手ですぐメモを取る所作も、最初は正直意味がわからなかったけれど、渉外係になってその大切さに気付きました。例えば、お客様との約束をすっぽかせば、たちまち信用はなくなります。だから約束のメモは常にデスクの目立つところに貼る習慣が付きました。仕事が終わると、即、頭がオフに切り替わってしまうので(笑)自分で工夫しないと」
入行前と後ではイメージは変わりました?
「銀行員=お堅いイメージでしたが、皆さんユーモアがあって楽しい方たちでギャップがありましたね。もちろんお金を扱う以上、締めるところは締めます。しかし、コミュニケーション力が高い。考えてみると金融商品の話をするのに、淡々と説明してもお客様も聞いてくれません。最初のつかみから興味を持っていただくにはスキルが必要です。今は月に1回は投資信託などの研修があり、2ヵ月に1度は資格試験と気が抜けないけれど、フォローアップ研修もあるので助かっています。お得意先の社長さんとのお話などは若造としてシンプルに勉強になりますが、早く皆さんの力になれる一人前になりたいですね」
人柄の良さをにじませる、こんな銀行マンが、きっと街を元気にしてくれます。
今はまだ元気だけが取り柄ですが、早くお得意先の力になれるよう知識を蓄えなければ!
株式会社長崎銀行
西村大心さん
平日は仕事、土日はバスケ+α
「銀行のいいところは、土日が完全にオフになり、しっかり休めることです」
そう語る西村さんは、平日は仕事、土日はバスケットと切り分けて過ごしているそうです。
「試合や練習など、結構忙しいですよ。後輩の指導は、まあ、体が動かなくなってからでもできるかなぁと思っています。今はまだ自分がプレイすることに夢中ですね」
屋内スポーツのわりに、色よく焼けてますね。
「実は、夏場はしょっちゅう家の近所の海に潜って遊んでいたもので…。あ、でも銀行では『営業焼け』ということにしています(笑)」
3週間~1カ月、1ヵ所に合宿する新人研修の様子。寝食をともにすることで同期の絆も深まり、悩みや相談も打ち分けられるのだそうです。西村さんの同期は18名。
■企業概要
株式会社長崎銀行
所在地 | 長崎市栄町3-14 |
---|---|
電話番号 | 095-825-4151 |
ホームページ | http://www.nagasakibank.co.jp/ |
設立 | 1912年 |
代表 | 開地龍太郎 |
資本金 | 76億2,100万円 |
社員数 | 全従業員 335名 うち正社員269名(男性 145名、女性124名) |
初任給 | 215,000円(大卒)、171,000円(短大卒)、164,000円(高卒) |
休日休暇 | 土・日・祝(週休2日)、連続休暇、年末年始休暇、年次有給休暇、クリエイティブ休暇他 |
福利厚生 | 加入保険(健康・厚生年金・雇用・労災)、退職金制度、資格取得補助制度、育児休業制度、介護休業制度、JTB福利厚生パッケージサービス利用可 |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/無し |
採用担当者連絡先 | 095-829-4115(人事総務部 山口) jinji@nagasakibank.co.jp |