トップ > 企業検索結果一覧 > 公益財団法人ながさき地域政策研究所(シンクながさき)

公益財団法人ながさき地域政策研究所(シンクながさき)

■トップインタビュー

取材年:2020年

目指すのは日本一の先進的
地域シンクタンク
長崎の魅力の底上げに貢献

都市の再開発プロジェクトの仕事も行うシンク長崎。大波止ビルのオフィスを出ると目の前に復元されたオランダ船と長崎港が広がる恵まれた立地です。

地域で生き残ってきたのは自立・自前主義だからこそ

 ながさき地域政策研究所(シンクながさき)は「シンクタンク」です。どんな仕事をするのでしょう。菊森淳文理事長のお話です。
「シンクタンクとは政策立案とコンサルティングを合体させたようなもので、米国と比べ日本ではあまり知られていません。野村総研、日本総研、三菱総研のほか、国の政策立案をする政府系のシンクタンクが霞が関に多くあります。地域のシンクタンクも一時期たくさん作られましたが、今、銀行や組織系以外で頑張っているのは全国で私どもを含めて数少ないでしょうね」
 それはまたなぜ?
「その成り立ちが県や市などからの補助金頼みになって経営難に陥るところが多かったのです。私どもの研究所の大きな特徴として、自立主義と自前主義があります。つまり極力補助金をもらわず、国や県の受託事業を入札などの競争で受託してきました。そのほうが優秀な人を雇え、給料が多少高くても認められる」
 これまでどんな実績があるのですか。
「皆さんご存じの案件でいえば、長崎市のMICEでPFI方式の導入支援を行っていました。また、大村市の財政再建に関わり、市役所と一緒に大村競艇場を3年間で黒字化しました。面白いものではアメリカで開発された無人飛行機。これは水産資源や海岸線の計測、不審船の監視などができるレベルのレーダーを搭載しており、導入のための実証実験を壱岐で行ってきました。婚活サポートや地球温暖化防止活動推進なども、組織内に専門機関を設けて進めています」

経験者のIターン、Uターン組も大歓迎

 どんな人材を求めているのでしょう。
「公益財団法人は、民間法人でありながら社会的使命のある存在ですから、地元を愛する人が大前提です。基本的な社会スキルはもちろん、包括的な総合計画のような仕事が多いので、なんでも吸収してチャレンジしようという前向きな方が向いています。コンサルなど、中央で戦ってきた方のIターン、Uターンもウェルカムです」
 長崎だけでなく九州北部全体の案件も取り扱うシンクながさき。ますます活躍の場は広がりそうです。

PROFILE

菊森淳文さん

理事長

1955年三重県生まれ。東京大学法学部、米国シカゴ大学経営大学院(MBA)卒。博士(学術)。三井銀行(現三井住友銀行)、日本総合研究所主席研究員を経て2002年シンクながさき創設時に入社。2017年より現職。そのほか長崎県産業振興財団・同土地開発公社・同住宅供給公社各理事、経済産業省大臣官房「21世紀社会経済システム研究会」座長など、政府・長崎県他自治体の各種委員長・会長を歴任。中小企業庁長官賞、内閣府「地方発の経済立て直し」政策コンペ優秀賞など各種賞を受賞。

■社員インタビュー

取材年:2020年

コンサルタントの仕事は、俯瞰すること
体系化すること、見える化すること
民間会社だからこそできることがあります

長崎にいながら全国を相手に仕事ができるって、やりがいがありますよ

鶴田貴明さん

いい意味で「コンサルタント」のイメージを覆す??鶴田さんの柔和な笑顔と丁寧な対応。

コンサル経験を経て長崎にUターン

 理事長の菊森さんをして「彼のパターンが一番理想的」と言わしめた鶴田貴明さんは、30歳の時シンクながさきの扉を叩きました。特に求人をしてない状態で、いわば「飛び込み」的なアプローチだったとか。
「私は諫早市出身で東京に本社がある都市計画コンサルタント会社の名古屋支店でコンサルの経験を積み、Uターンで戻ってきました。長崎でも地域づくりに関わっていきたいと思い調べている中で、できたばかりのシンクながさきを見つけました。とりあえずトライして、ダメならダメで次考えようと」
 そういうチャレンジ精神がよかったんでしょうね。
「まあ、変な自信というか(笑) 私自身は自治体向きじゃない、自分の裁量が生かされる自由度の高い会社に身を置きたいというのがありました。長崎でありながら全国を相手に仕事をしたいという希望にぴったりでした」

コストとベクトル、自分の時間をトータルで考える

 手掛けた仕事をお教えください。
「年間20本くらい同時進行しているのですが、交通系でいえば離島航路の経営効率化ですね。財政負担を減らすために省エネ船の導入やダイヤ見直しなどで効率化を図るのです。九州全体の航路改善ガイドラインづくりにも関わり、船を作り変える時の経営計画などは日本で一番数多く手がけているかもしれません。その他、上五島のホテルマルゲリータの建て替えスキームや深江の雲仙普賢岳災害記念館リニューアルのコンセプトづくりにも携わりました」
 さまざまなプロジェクトに関わっているんですね。
「僕らの仕事の価値は、俯瞰できること、体系化できること。そしてゴールを見据えてそこに共感できる道筋を一緒に作っていくことです。自治体はそれがやりにくいけれど、僕らならできます。就活する方に問いたいのは、東京で輝いて猛烈に働くのは本当に美徳なのかということ。都市生活は何をするにもコストがかかり無理のベクトルが向いちゃう。コロナで脆弱さも露呈しました。比べて長崎の場合、今や情報の絶対量は劣りませんし通勤に無理がないから自分の力を勉強など違うことにふり向けられます。これ、トータルで考えるとけっこう大きいですよ」

長崎にいながら全国を相手に仕事ができるって、やりがいがありますよ

建築系のプロジェクトでは鶴田さん自ら模型まで作ります。鶴田さんが手がけた上五島の話題のホテルマルゲリータでは箱ものの存在が地域の魅力をアピールする格好のモデルとなりました。

■企業概要

公益財団法人ながさき地域政策研究所(シンクながさき)

所在地 長崎市元船町17-1長崎県大波止ビル1階
電話番号 095-820-4865
ホームページ http://www.think-nagasaki.or.jp/
設立 2002年
代表 菊森淳文
資本金 6億8,600万円(※基本財産)
社員数 全従業員 13名 うち正社員13名(男性5名、女性8名)
初任給 能力に応ずる
休日休暇 週5日勤務
福利厚生 各種社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)、退職金制度、育児休業制度、介護休業制度
インターンシップ
受け入れなど
インターンシップ受け入れ/無し
大学生アルバイト受け入れ/有り
採用担当者連絡先 095-820-4865(濱崎)
info-think-nagasaki@think-nagasaki.or.jp

公益財団法人ながさき地域政策研究所

オフィシャルSNS