■トップインタビュー
取材年:2018年
取り扱っている機器の一つ。ちなみにメンテナンスや補修は地元の強みで資格を持ったベテランの技術者が迅速に処理することから、メーカーと直でやりとりするよりコストダウンが実現します。
病院で行われる血液検査などの臨床検査薬の卸販売を中心に行う株式会社テクノ・スズタ。徳永道義社長、このような会社はそう多くないそうですね。
「臨床検査薬や研究用試薬に特化した会社は全国で50社ほどしかありません。医薬品の問屋とは重ならないニッチな業種です。今、病院では、事前に検査をしてその結果を見ながら診断するのが当たり前になっており、臨床検査データは早期発見、早期治療に重要な役割を果たしています。より早く、正確に、効率よく検査するための臨床検査薬や分析機器を販売するのがメディカル事業部です。他に、大学の研究用試薬や理化学機器を主に扱うサイエンス事業部、介護福祉の分野で介護用ベッドや車椅子の販売やレンタルを手がけるヘルスケア事業部が我が社の3本柱です。検体を検査室に運ぶオートメーションの運搬ロボットは全国に出荷していますが、病院の現場などで『こんなものがあれば…』という要望を聞いて開発することもあります」
こちらは特に機械のメンテナンスサービスが強みとお聞きしました。
「はい、社名の『テクノ』とは技術力。提供した製品の点検や補修を行うテクニカルサービス部門もあり、専門の技術者がすぐに駆けつけることで他社と差別化できています。勤続30年以上のベテラン技術者や営業が多いことも特長です」
長く勤められる会社なのですね。
「そうですね。福岡や佐世保にも営業所がありますが、社員は基本、現地採用です。転勤をなるべくさせず、家から通い家族と暮らせる安定感のある生活こそが、仕事のモチベーション向上につながるという考え方です。私の座右の銘は『夢は叶えるためにある』。採用の面接では、最初から私が立ち会うのですが、試験とは別に、それぞれの夢を10個書いてもらいます。社員の夢を応援する、それが我が社のスタンスです」
顧客の信頼が大切という手堅い運営が、社員の笑顔やふるまいににじみ出ているのが印象的でした。
PROFILE
徳永道義さん
代表取締役社長
昭和52年入社。平成20年社長就任。会社の創業は明治4年。貿易商から臨床検査薬を扱う会社となり、長崎を中心としながら佐世保営業所、福岡営業所を開設。昭和61年には県下に先駆けて介護用品展示センターを開設。当時は、会社の定款に『介護用品』と書いて届けても、窓口で担当者から『これは何ですか?』と聞かれるほどのなじみのうすい新規事業だったとか。
■社員インタビュー
取材年:2021年
経験や知識にゴールはありません。出来ることが増える一方で向上心も高まり、自分自身を育ててくれます
宮本裕章さん
臨床検査薬を配送する宮本さん。「知識や経験を高めて課長を超える存在になりたい」と夢を語ります。
テクノ・スズタ入社4年目の宮本裕章さんは、メディカル事業部の営業で、長崎大学病院を担当しています。
「長崎大学病院は県内で一番大きい病院ですから私の担当は1施設のみですが、一人で複数の施設を担当する人もいます。病院では、患者さんから採取した血液や尿など(検体)を分析装置と呼ばれる機器を使って傷病の状態を検査する仕事をされている臨床検査技師さんと主にやり取りをしています。中には機器を使わず手技で検査することもありますが、私たちはこの検査で使われる臨床検査薬や分析装置などを供給しています。当社の商品センターには病院ごとに臨床検査薬をストックしており、全体量や使用期限の把握はもちろん、台風や大雪などの自然災害で流通が滞るときもストックを切らさないよう商品管理を徹底させています」
ところで、この会社に就職する決め手は何だったのでしょう?
「転勤が少ないことですね。県外の大学に進学し地元を外から見られたことで、就職するならやはり馴染みのある長崎で、という思いが募っていた僕にとっては一番の決め手となりました。また面接時からアットホームで風通しの良さそうな印象があったことも大きな理由です。振り返ってみると、あえて業界を絞らず広い目線で就職活動できたことが、自分にとって最適な企業との出会いにつながったのではないかと思います」
最後に、今後の展望についてお聞きかせください。
「入社4年目とあり、任された仕事が徐々にこなせるようになって自信もついてはきましたが、まだまだ勉強中です。経験や知識を積み重ねることにゴールはなく、自分自身の成長もまたやりがいにつながっていると感じています。普段、二人三脚で仕事を進めている課長の知識や振る舞いからはいつも様々なことを学ばされますし、課長のようにさらに専門性を磨き、この分野のプロフェッショナルとなれるよう常に向上心を忘れないようにしたいですね」
経験や知識にゴールはありません。出来ることが増える一方で向上心も高まり、自分自身を育ててくれます
株式会社テクノ・スズタ
宮本裕章さん
毎週恒例のサッカー観戦でリフレッシュ
もともと体を動かすのが好きで、大学時代はフットサル・サークルに所属していたという宮本さん。現在はサッカー観戦が休日の一番の楽しみだといいます。応援しているのはやっぱり、長崎をホームタウンに活躍するV・ファーレン長崎。「最近はコロナで気兼ねなく観戦しにくくなりましたが、以前は年間パスを買って毎週のように観戦に行ってましたね」と穏やかな笑顔で話します。
また職場の仲間とゴルフに行くことも。「人間関係の良さは、働く上での団結力にもつながっています」。オンオフを超えた仲間との関係は、仕事のやりがいにも直結しているようです。
中里町にある商品センターの様子。多品種の臨床検査薬があり、商品管理も徹底されています。
■企業概要
株式会社テクノ・スズタ
所在地 | 長崎市平和町24-14 |
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電話番号 | 095-848-5221 |
ホームページ | https://www.technosuzuta.co.jp/ |
設立 | 昭和52年9月 |
代表 | 徳永道義 |
資本金 | 2,400万円 |
社員数 | 全従業員 110名 うち正社員110名(男性70名、女性40名) |
初任給 | 大卒200,000~(総合職) 高卒171,000~(総合職) 154,000~(総合事務) |
休日休暇 | 105日/年(日曜日・祝日・年末年始及び社内カレンダーによる土曜日) |
福利厚生 | 健康保険・厚生年金・労災保険、他 |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/無し |
採用担当者連絡先 | 095-848-5221(谷川) technosaiyou@technosuzuta.co.jp |