■トップインタビュー
取材年:2018年
「特別養護老人ホームサンハイツ」の新館フロア。まるで自宅で暮らしているような居住空間です。致遠会では緑が丘中学校、淵中学校の校区内を主に、55の事業所を展開。育児サポート、資格取得支援体制にも定評があります。
致遠会は長崎市の北部地域を中心に、特別養護老人ホーム、訪問介護、居宅介護支援事業所、有料老人ホーム、ショートステイなどの介護・福祉事業を幅広く展開している社会福祉法人です。法人が設立されたのは1973年。1993年に介護事業を始め、「介護のサンハイツ」として地域に根ざした存在になりました。野濱哲二理事長のお話です。
「高齢者の施設・在宅生活を支援するサービスの運営とともに、力を注いできたことが人材育成です。新卒採用者の中には、介護福祉士の資格を持っている人もいれば、そうでない人もいます。資格や経験がなくても心配はいりません。当法人では、介護福祉士を養成するための実務者研修(通信制)を開講しており、受講する職員には費用を全額負担します。ほかにも研修や資格取得制度を整えており、専門性は入職後でも身に付けられます。何よりやる気を尊重しますので、若くして管理職になることも夢ではないんですよ」
こちらでは結婚や出産をきっかけに、退職する方が少ないと聞きました。子育てと仕事を両立するために、どのようなサポートを行っているのですか?
「まず事業所の数自体が多いので、たとえば夜勤がある職種からそうでない職種へ移るなど、生活スタイルに応じて、希望する部署に異動しやすいというメリットはあると思います。当法人では保育園も運営しています。また、職員のお子さんの保育料についても法人で補助しており、職場から保育園までバスでの送り迎えもあるんですよ。一緒に出勤して、仕事が終わったらそのまま帰宅することができます」
今後ますます、福祉・介護の充実が地域を支える時代になると言われています。この仕事にたずさわることは、社会貢献にもつながると感じました。
「そうですね。介護は誰でもできる仕事だと言われますが、実際は高齢者の方々の命に関わる大切な役目を担っています。基本理念のひとつに、“ご利用者様の『ゆたかに、安らかに、自分らしい生活』を支援します”と掲げていますが、自分らしい生活は人それぞれです。つねにその方にとっての幸せとは何か、自分らしさとは何かを考えながら取り組んでいきたいと思っています」
PROFILE
野濱哲二さん
理事長
1968年長崎市生まれ。長崎大学経済学部卒業。地元銀行で9年間勤務したのち、2001年に社会福祉法人 致遠会に。2016年より現職。日頃から意識しているのは、相手に対して、つねにプラスの言葉で思いを伝え、そして「ありがとう」と感謝の言葉を使うこと。
■社員インタビュー
取材年:2018年
介護福祉士の勉強だけでなくいろいろなことを経験してみたい!
髙比良理紗さん
サンハイツ富士見は1階がデイサービス、2階から5階までが有料老人ホーム(一般型・住宅型)になっています。髙比良さんは入浴、排泄、食事など入居者の介護や、日常生活上のサービスを提供しています。
介護付有料老人ホームサンハイツ富士見で、介護士をしている髙比良理紗さん。大学では経済学部で地域づくりを専攻していたそうです。福祉の世界へ飛び込もうと思ったのは、なぜでしょうか。
「祖母が在宅で、理学療法士やヘルパーさんにお世話になっていました。私自身、就職先を考え始めた頃皆さんとお会いする機会があり、こういう仕事もあるんだなって選択肢のひとつになりました。『地域密着』『地域づくり』というキーワードで探していたら、ここがヒットしたんです」
仕事内容を教えてください。
「移動や食事、排泄などのお手伝いが主です。ケアマネジャーが作成したケアプランを基に行動しますが、一番身近にいるのは私たち介護士ですから、入居者様の日々の変化をつぶさに把握して、ケアプランに役立てることも大切な仕事だと思っています。一つ一つのサービスには意味があって、とても深いなぁと思います。たとえば、料理は完成したままを食べた方が見た目もきれいだし、美味しく食べられますが、咀嚼や飲み込みの機能が衰えている方にとっては食べづらい。食べる量が減らないように、細かく刻んでみたり、とろみをつけてみたりします。穏やかな生活を送れるように、先輩方、ケアマネジャー、生活相談員、ご家族と相談しながら方針を決めていくところにもやりがいを感じます。職場の人間関係もとても良くて、不満はゼロ!です」
介護福祉士の資格取得に向けて、勉強も始めたそうですね。仕事との両立は大変ではないですか?
「勉強はなかなか、思い通りに進みません(笑)。金銭的な面でサポートもしてくださるので、頑張りたいです。自分で言うのはおこがましいかもしれませんが、この仕事は私に合っていると思います。まだ漠然としていますが、これからいろいろな経験を積んでみたい。大学で地域づくりを学んだので、将来は地域包括支援センターで社会福祉士として、広く活動できたらいいなと考えています」
介護福祉士の勉強だけでなくいろいろなことを経験してみたい!
社会福祉法人 致遠会
髙比良理紗さん
地元の友人とドライブへカフェランチで気分転換
もともと卒業後の進路に、「県外」の選択肢はなかったという髙比良さん。「両親の近くにいたいと思っていましたし、長崎の街の規模が私にはちょうどいい。都会は怖いです(笑)。休日はほとんど、外出しています。カフェランチとドライブが好きなので、気になる情報を見つけたら友だちと一緒に出かけてみます」
親しい友人が、身近にいてくれるのは地元ならではですね。「そうですね。私と同じように平日がお休みの人も結構いるので。最近も島原方面へドライブしました。公園で花を見て、観光気分も楽しめました」
朝と夕方、利用者の皆さんと一緒に体操をします。先生役はスタッフ間で持ち回り。この日は髙比良さんが担当でした。
■企業概要
社会福祉法人 致遠会
所在地 | 長崎市油木町65-14(法人本部) |
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電話番号 | 095-843-3812 |
ホームページ | http://www.sanhaitsu.jp |
設立 | 1973年 |
代表 | 野濱哲二 |
社員数 | 全従業員 745名 うち正社員299名(男性98名、女性201名) |
初任給 | 大卒 174,800円~、 短大・専門卒 171,800円~、高卒 169,000円~ |
休日休暇 | 4週8休 有給休暇、特別休暇、育児休業、介護休業、介護休暇、看護休暇等 |
福利厚生 | 社会保険完備、退職金制度、資格取得支援制度、保育料補助制度、キャリアアップ制度、職員表彰制度 |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/有り |
採用担当者連絡先 | 095-843-3812(髙比良) info@sanhaitsu.jp |
■企業紹介動画