■トップインタビュー
取材年:2020年
安全性の高いLPガスの小売りと機器販売を事業の中心として、近年は太陽光発電事業に進出しているチョープロ。2016年には「長崎地域電力」として新電力事業にも参入するなど、暮らしを支えるエネルギー事業を拡大しています。荒木健治社長のお話です。
「石炭から石油、そしてガスの時代になり、これからは電気や水素がエネルギーの中心になると予想されています。そうした時代の流れに対応する形で、石油の販売から始まった弊社の事業内容も少しずつ変化しています。またエネルギー事業は、国の規制緩和が進むほどサービスや価格の競争が激しくなります。環境エネルギーなど、先を見据えた新しい事業展開にも力を入れています」
本社には、上質なキッチン雑貨が並ぶショップ「kuriya」とガス機器のショールームも併設され開放的な雰囲気ですが、どのような想いが込められているのでしょうか。
「十数年前に本社を建て替える際、改めて企業としてあるべき姿を見直したんです。その中で掲げた目標が、炎の文化を未来に残していくために、持続可能な社会に貢献する企業になることでした。そして訪問販売だけではなく、お客さまの方から足を運んでいただける場所を作りたいと考えて、キッチン道具のショップとガス機器のショールームを併設。安いものを使い捨てにするのではなく、選び抜いた質の高いものを、手入れしながら長く使ってほしい。そんな持続可能な社会に向かう企業の姿勢が表れた空間です」
長崎で歴史を重ねてきたエネルギー企業として、地元への貢献についてどのように考えていますか。
「私たちは、事業そのものが地域貢献に直結するという意識で日々取り組んでいます。例えば太陽光やバイオマスを活用した再生エネルギーを地元で生み出し、地域の人々に販売することで、エネルギー消費の資金を地域で循環させることができます。そうすることで地域の経済が活性化し、雇用が生まれます。今後はバイオガス発電など新しい環境エネルギーにも積極的に挑戦しながら、安心・安全なエネルギーを提供し続けていきたいと思います」
PROFILE
荒木健治さん
代表取締役社長
1956年長崎市生まれ。専修大学経営学部を卒業後、1984年に入社。1994年に代表取締役となる。「誠実は信用を生む」という言葉を大切に、安心安全に対する強い意識を全社員で共有。求める人材については「コミュニケーション能力というとありきたりですが、先のことを考えて気を利かすことができる人。知識ではなく知恵を重要視しています」とのこと。
■社員インタビュー
取材年:2020年
環境にやさしい太陽光発電の仕組みを知ってもらえるよう、丁寧にご提案します !
楠本剛史さん
再生可能エネルギーはまだまだ新しい分野。国の制度変更に左右されるなど、手探りな部分もある中で、楠本さんはより良い提案を模索します。
入社5年目の楠本剛史さんは、新エネルギー事業部に所属。再生可能エネルギーの中でも、個人や法人向けの太陽光発電に関する事業を担当しています。営業から設計や施工の管理などその業務は幅広く、導入から引き渡しまで責任を持ってフォローしていきます。
「まだ新しい事業ということもあり、自分で試行錯誤しながら進めることが多い仕事ですね。うまくいかなくて悩むこともありますが、任せてもらう裁量が多いだけに、やりがいも大きく感じます。また近年は環境問題への関心の高まりから、一般の方の太陽光発電に対する理解も進んでいます。ニーズが増している分、それに応えられるよう常に最新の情報や制度を把握しておく必要があります」
大村市出身の楠本さん。地元の大学でアーチェリーに励み、国体出場も果たしました。そうした競技活動の中で、長崎県に対する想いが強くなったそう。
「県の代表として国体に出場したり、県外での合宿に参加する中で、いろんなことを学びました。そんな貴重な機会をくれた地元に何か恩返ししたいという気持ちがあって、県内就職を決めました。またチョープロは企業としてボート部や陸上部があり、スポーツ選手も積極的に採用しています。入社後もプライベートで競技を続けるつもりだったので、そうしたスポーツと仕事の両立に理解のある社風も魅力的でした」
仕事をする上で心がけていることはありますか。
「太陽光発電を説明する際、つい専門的な用語を使いがちなので、なるべく分かりやすい言葉に置き換えて話すようにしています。また、新しい事業だからこそ自分で判断できないことは早めに上司に相談することを心がけています」
今後の目標について教えてください。
「主に事業者向けに、太陽光発電や蓄電池などを組み合わせた自社商品を検討中なので、そういった商品企画でも成果を出したいですね。そして、既に知名度のあるガス事業だけではなく、これからは太陽光発電でも『チョープロさんにぜひ』と地元の方々に選んでいただけることを目指しています」
環境にやさしい太陽光発電の仕組みを知ってもらえるよう、丁寧にご提案します !
株式会社チョープロ
楠本剛史さん
国体出場を目指してアーチェリーに打ち込む
高校時代から続けているアーチェリー。現在は大村市アーチェリー協会の一員として日々練習に励み、長崎県代表としての国体出場を目指しています。「終業後や休日に市営のアーチェリー場で練習を重ねています。弓を引くことが一番のトレーニングなので、うまく仕事と両立しながら継続しています。会社の皆さんも応援してくださってとても励みになりますし、大会や合宿のための休暇制度も整っているので助かります。今年は新型コロナウイルスの影響で大会が中止となってしまいましたが、これからも競技を続けていきたいと思います」
本社に併設されたショップ「kuriya」。選び抜かれたキッチン雑貨は長く使えるものばかり。食育を取り入れた料理教室やイベントなども開催しています。
■企業概要
株式会社チョープロ
所在地 | 西彼杵郡長与町高田郷62-1 |
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電話番号 | 095-856-8101 |
ホームページ | http://www.chopro.co.jp |
設立 | 1949年 |
代表 | 荒木健治 |
資本金 | 3,000万円 |
社員数 | 全従業員 205名 (男性120名 女性85名)うち正社員140名 |
初任給 | 大学卒203,000円、短大卒175,000円、高校卒166,000円 |
休日休暇 | 土・日・祝日(週休2日)、夏期休暇、年末年始休暇、年次有給休暇ほか |
福利厚生 | 各種社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)・退職金制度(確定拠出年金)・育児休業制度・介護休業制度、資格取得補助制度あり |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/有り |
採用担当者連絡先 | 095-856-8101(総務部 森) somu@chopro.co.jp |