■トップインタビュー
取材年:2021年
長崎の食卓でおなじみのチョーコー醤油の調味料。独特のうまみのある味噌、少し甘みのある醤油は、長崎人の味覚を永く魅了しています。西社長にお話を伺いました。
「チョーコー醤油の商品アイテムは現在900ほどです。長崎の皆様に長くご愛用いただいていますが、実は売上の比率は、長崎県内3割、県外が7割なのです」
意外ですね。
「商品によっては本州向けと県内向けの2種類作っているものもあります。原料の産地が違うからなのですが、味の基本は変えません。商品の良さをお伝えするために、スーパーなどの売り場での試食を重視しており、試食販売は年間約600カ所行います。しかも、そのほとんどは社員が売り場に立ちます。原料へのこだわりや作り手の想いなどを直接消費者の皆様にお伝えするには、社員が一番。そのうえで、食卓でどのような味が求められているのか、パッケージデザインなど、直接お声を聴く絶好の機会になります。私自身もかつて営業時代に売り場での試食販売を行ったのですが、毎回試食だけして帰られるお客様がおられて、その方はある日突然『これ、まとめて買いたいんだけど』とおっしゃってくださいました。今でもよく覚えています」
グループ会社である長工醤油味噌協同組合は製造、チョーコー醤油株式会社は販売と分社化しているものの、両社の人的な交流もあるそうですね。
「はい、それぞれ専門職ですが、転籍することで製造も営業もわかる人財が育っています。営業は自社商品だけではなく広く他社の商品の動向や新しい食のスタイルなど目配りの利く人財が欲しいですね。商品開発では若い人の新しい発想が突破口になることもあるのです!」
変わりゆく食卓を見据えながら、新しい発想を取り込んでいく積極性が、長く愛されるブランドの信頼を支えています。
PROFILE
西 英一郎さん
代表取締役社長
1969年長崎生まれ。熊本学園大学商学部経営学科卒業。1997年長工醤油味噌協同組合へ入社。製造の現場を経験後、2006年グループ内チョーコー醤油株式会社へ移籍、営業を経て2021年代表取締役社長に就任。「お得意先様から御社の『担当の方、いい人ですね』と言われることが多いです。おそらく歴代の社員の人柄がそのまま社風として受け継がれているのではないでしょうか」
趣味は3年前から始めたゴルフと最近行けてないツーリング。
■社員インタビュー
取材年:2018年
単にお醤油を売るだ
けじゃなく、健康的で多彩な商品を食卓に届けています!
福田英里子さん
商品のリーフレット作成も福田さんの大事な役目。印刷所の担当営業に一番伝えたい事を熱心に語っていました。
入社5年目となる福田英里子さんは、本社営業部の企画課に所属しています。
「主に営業スタッフのサポートをしていますが、案内文書やプレゼン資料だけではなくチラシやカタログ、展示会用のパネル作成なども担当します。また年に2回行われる新商品の開発会議にも参加したり、イベントの運営や味噌作り教室での先生役をしたりと、とにかく幅広いのが特徴です」
営業、工場、販売員や消費者と、チョーコーに関する様々な立場の人と接しながら、そのパイプ役となっています。頭の切り替えに苦労することもあるそうですが「それぞれの意見を汲み取って、満足していただけるよう常に試行錯誤しています」とさらなる向上を目指しています。
生まれも育ちも長崎の福田さん。小さい頃から当たり前のように、チョーコー醤油の調味料が家庭に置かれていました。大学で管理栄養士の資格を取得後、大学院で2年間大豆に関する研究を行って、就職活動中にチョーコー醤油との縁に巡り会いました。
「研修で工場を見学した際には、見慣れた商品の裏側を知ることができて興奮しました。現在はレシピのカロリー計算をしたり、味噌作り教室などのイベントでは大学での研究を活かして醤油や味噌の栄養素についてお話することもあるんです。家では、両親や親戚から味の感想を聞くこともあり、家族はある意味、一番のお得意様です(笑)。おいしいと言われると、がぜんやる気が出ますよ」
大学時代、周りは病院や福祉施設を志望する人ばかりだったとか。
「その中で、私はずっと食品メーカー志望でした。今、慣れ親しんだ愛着のある商品に携われるのは光栄ですし、より頑張っていきたいと思います。これからも資格を活かしながら、スキルアップしていきたいです。いつか自分の関わった商品が棚に並ぶことが夢です」
自身の個性を発揮しながら、多彩な場面で活躍しています。
単にお醤油を売るだ
けじゃなく、健康的で多彩な商品を食卓に届けています!
チョーコー醤油株式会社
福田英里子さん
気ままに足を運んで心も体もリフレッシュ
食べることが好きで、休日には雑誌で気になったカフェでゆっくり過ごしている福田さん。「連休にはコーヒー好きの母親とお店に足を運ぶことが多いですね。いつもかなり悩んでからメニューを決めて、ついつい時間を忘れて過ごしちゃいます」とのこと。偶然見かけたお店にふらっと入ることもあるそうで、週末には気ままなカフェ巡りを楽しんでいます。
また体を動かすのも好きだそうで「一人でバッティングセンターに行ったり、公民館で近所の方々とバドミントンをしたりして、気持ちもリフレッシュしています。はたしてインドアなのか、アウトドアなのか」と笑います。 自分らしいひと時を、目一杯満喫しています。
醤油や味噌だけではなく、かけぽんや麺つゆ、さらに季節限定の商品も合わせると膨大な商品数に。地域によって売れ筋商品も異なるそうで、それぞれラインナップを工夫しているそう。
■企業概要
チョーコー醤油株式会社
所在地 | 長崎市西坂町2-7 |
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電話番号 | 095-826-6118 |
ホームページ | https://www.choko.co.jp |
設立 | 1947年 |
代表 | 西 英一郎 |
資本金 | 5,000万円 |
社員数 | 全従業員 95名 うち正社員69名(男性65名、女性30名) |
初任給 | 営業職 187,110円円~(通勤手当除く) |
休日休暇 | 年間113日(当社カレンダーによる)慶弔、リフレッシュ、育児、介護、裁判員制度 |
福利厚生 | 社員旅行補助、産休・育休制度、健康診断、リフレッシュ休暇取得制度など |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/無し |
採用担当者連絡先 | 095-826-6118(後藤) yo-goto@choko.co.jp |