営業＋アシスタントの二人三脚

　入社6年目の中村洸太郎さんは、ルート営業といわれる外回りスタッフです。
「担当は西海市で、片道1時間半かけて毎日通っています。得意先では現場に入って部品の寸法を測ったり、材質や型番を調べたり。その場ですぐ事務所に連絡し、アシスタントが発注や在庫確認などを行います」
　営業とアシスタントの2人1組とは、スピード感がありますね。
「そして今、力を入れているのが産業用ロボットの導入です。日々、得意先とお話している中で、AIやIoTの導入は皆さん関心が高いのですが、どのように活用すればいいのかわからないという声が多い。そこで、まず聞き取りを行い、全工程のどの部分にどれだけ人や手間がかかっているか、それをロボット化することでどの程度効率が上がり何年でコストが取り戻せるかといった試算を行い、企業に提案します。ロボット化専門の生産技術部でオーダーメードすることもありますし、既存のメーカーの機械を組み合わせることもあります」
　部品の納入からロボット化の相談までとはダイナミックな展開ですね。

同じものを売るのではない新しいルート営業

　「ルート営業というと、同じ人に同じ物を売るイメージがありますが、この会社は全然違い、新しい発想で動きがあります。そこが面白さであり、やりがいですね。私は前職は名古屋で飲食サービス業に携わっていましたが、帰郷後、長崎市の企業合同説明会でこの会社に出会いました。熱意がすごくて大企業が得意先だったことにも強く魅かれ、入社しました」
　まったく違う職種と職場で不安はなかったですか？
「不安しかありませんでした（笑）しかし入社後は先輩に同行して現場に入り、工具や機械装置の種類など半年間教えてもらい一人前に。近年はカタログ品の販売だけでなく、工場内の建物など設備のオーダーもお受けしています」
　今年で31歳とか。今後の目標は？
「会社は伸び盛りで、今後は私たち若い世代が会社を引っ張っていかなければいけません。私としては数年後には自分の営業所を持ちたい……いや、持ちます！」
　まるで自分に言い聞かせるように、胸を張って言い切りました。