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社会福祉法人 清心会

■トップインタビュー

取材年:2019年

新しい形の福祉を目指して
時代の流れを捉え
仕掛けと変化を続ける

南部エリアの幹線道路となる国道499号沿いにオープンした住宅型有料老人ホーム金木犀。まるでカフェのようなデイサービススペース、檜風呂など「福祉の形を変えたい」という思いを結集し形にした施設。

自分たちが住みたくなる介護施設とは

 特別養護老人ホーム喜楽苑をはじめ、長崎市南部エリアを中心に11の福祉事業を展開する清心会。今年7月には、住宅型有料老人ホーム金木犀がオープンしました。寺澤大祐理事のお話です。
「これまで介護施設に対して、病院からの延長というイメージが一般的だったと思いますが、金木犀はスタッフ自身がカッコいい、自分たちが住みたいと思う外観、内観デザインにこだわって造りました。また超高齢社会の中、働き手不足は業界全体が抱える共通の問題です。こういった幅広い意味で、福祉を身近に感じられる施設を目指しました。今後は音楽会を開くなど、地域の皆さんとの交流の場としても活用していく計画です」

業界県内初の「ユースエール企業」認定

 ハード面の充実とともに、人材育成にも力を入れているそうですね。
「はい。2018年2月に、厚生労働省より県内の社会福祉施設としては初めて『ユースエール企業』に認定いただきました。若者の採用や育成に積極的で、雇用環境が優良であることが認められた結果ではありますが、認定を受けるに当たり特別に取り組みを強化したということではありません。もともと産休、育休を経験している管理職が多く、それらの制度取得への理解は深いですし、離職率もこの4年間で格段に下がっています。特に新卒スタッフが辞めません。今年度は新たに育成部を設け、新人教育の面でさらに取り組みを進めているところです」
 働く上で資格がなくても問題ないでしょうか。
「大丈夫です。実際、未経験者や未資格者が入職されるパターンが増えています。資格を取りたい方に対しては、資格取得に伴う資金や休みといった必要なフォローを整えていますし、今後は必要な研修を当法人の施設で実施できるようにする予定です。これからは福祉や介護に対して、さまざまな角度から見られる人材が求められる時代になると思います。例えば、大学で経営学を学んだ方が、最初は現場で経験を積み、将来的には経営に携わるという流れも期待しています。長崎を彩っていくのは、若い世代です。福祉は無限の可能性を秘めています。これまで接点がなかった方も、興味を抱いてくださると嬉しいですね」

PROFILE

寺澤大祐さん

理事 経営企画室室長

1988年長崎市生まれ。関西福祉科学大学卒業後、外資系製薬会社、医療福祉系コンサルティング会社で営業職、コンサルタント職に従事した後、2015年に現法人へ。趣味は、魅力ある福祉を展開している法人施設への見学、おいしいカレーを作ること。休日はジョギングや神社巡りなど、一人になって考える時間も大切にしている。

■社員インタビュー

取材年:2019年

ニコッと笑ってくださる
利用者の皆さんの表情が
モチベーションを高めてくれます

1年目から安心して仕事に取り組めたのはエルダー制度があったから。指導者としての自分も磨いていきたい

野里真優さん

「人と関わることが楽しい」と話す野里さん。大学時代に社会福祉士、社会福祉主事、介護福祉士の資格を取得。5年間の勤務実績を積んだ後、ケアマネージャーの資格にも挑戦する予定。

大学時代の実習が職場との出会い

 特養老人ホーム喜楽苑で介護職員として勤務している野里真優さん。職場との出会いは大学4年の頃、社会福祉士の実習だったそうです。
「職員の皆さんが良い雰囲気で仕事をしていると感じ、興味を持ちました。仕事が務まるのか不安な1年目に、先輩職員がペアを組んで指導してくれるエルダー制度が整備されているとも聞き、安心して就職先に選びました」
 実際、働き始めて1年目の頃はいかがでしたか?
「担当のエルダーさんがとても気さくな方だったので、私の表情を見て声をかけてもらうことが多く、悩みの相談や技術指導についても納得がいくまでサポートしてくれました。エルダーさんが不在の時でも、つねに誰かが指導してくれる環境だったので良かったです。入職して4年目になりますが、今は私自身が育成部に所属しています。指導に加え、プログラムを考える立場になりました」

また利用したくなるショートステイへ

 喜楽苑内に20床あるショートステイを担当されているそうですね。
「はい。起床介助に始まり、朝食、排泄誘導など利用者の方々と関わりつつ空いた時間を見つけて育成部の仕事や行事準備も行います。14時頃からは、ショートステイが一番力を入れているレクリエーションの時間です。体を動かしたり、脳の活性化につながったりする簡単な運動をしています。帆船まつり見物や日帰り温泉旅行など、ショートステイ独自の行事も月1回は企画します。ショートステイをまた利用したいと思っていただけますし、職員にとっても毎日のルーティンをこなすだけではなく、お互いに楽しく生活、仕事ができるように工夫しようというモットーがあるんですよ」
 仕事から得られる充実感が、素敵な笑顔に表れていますね。これからの目標を教えてください。
「将来は地域包括センターや病院で社会福祉士の資格を生かしてみたいとも思います。後輩の指導を通して、自分自身も成長していきたいと思っています」
 この取材から2年。2021年度からは包括支援センターに配属が決まり、野里さんの希望が一つ実現しました。

1年目から安心して仕事に取り組めたのはエルダー制度があったから。指導者としての自分も磨いていきたい

職場の仲間とはお互いに指導し合うこともあり、何でも言い合える関係。

■企業概要

社会福祉法人 清心会

所在地 長崎市竿浦町945
電話番号 095-878-7667
ホームページ http://www.kirakuen-nagasaki.jp/
設立 1989年5月
代表 向井敦朗
社員数 全従業員 171名 うち正社員94名(男性24名、女性70名)
初任給 165,500円(大卒)、154,500円(短大・専門卒)、145,000円(高校卒)
休日休暇 少なくとも週に1日のほか勤務表による。(おおむね週休2日、年間107日)、年次有給休暇は採用後すぐに給付(過去5年間70パーセントを超える取得率)、特別休暇(慶弔、永年勤続)制度あり
福利厚生 加入保険(健康・厚生年金・雇用・労災)、退職金制度、資格取得補助制度、育児休業制度、介護休業制度、入職祝金(最大10万円)、慶弔金
インターンシップ
受け入れなど
インターンシップ受け入れ/有り
大学生アルバイト受け入れ/有り
採用担当者連絡先 095-878-7667(山里)
kyonsan@kiraku-en.jp

社会福祉法人 清心会

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