■トップインタビュー
取材年:2019年
上滝の本社ビルは、長崎自動車道に通じるながさき出島道路の入り口。住宅密集地の下を通るオランダ坂トンネルの建設は、掘削等の振動を最小限に抑えるため、高い技術力が要求されたそうです。上滝は上り線の工事を担当しました。
変化著しい長崎の街並み。株式会社上滝は、創業以来積み重ねた信頼と実績で、官・民さまざまな施設の建設を手がけ、長崎のまちづくりに大きな役割を担ってきました。会社HPには、これまでに手掛けた事業について建築・土木・海洋の3つの分野で紹介されており、スケールの大きさに驚かされます。
「近年再開発が進む長崎駅周辺では、長崎県庁と県警察本部の庁舎、それからMICE施設の建設も夏に着工しました。また、長崎市新大工地区の再開発事業、大村市に移転された長崎県立図書館、建物以外にもトンネルやダム、橋、港湾関連など、県内のビッグプロジェクトにも数多く参加させていただいております。これらはJV(ジョイント・ベンチャー=共同企業体)といって複数企業で請け負うものですが、稲佐山展望台や昨年開通の長崎自動車道の木場スマートインターチェンジなど当社単独で造ったものも、やはり思い入れがあります」
応接室の窓からは、遠くに稲佐山展望台、見下ろせば出島道路のオランダ坂トンネル……これも上滝が建設に関わっているそうです。
「長崎の魅力は、市街地と海が近接していることだと思います。8年ほど東京で暮らして、良さを改めて実感しました。サイクルの早い量産の家電製品などとは違い、私たちが造るものはその土地に合わせた単品生産で、オンリーワン。地図にも載るし、何十年も存在します。だからこそ、過剰にデザインに凝るよりも周囲に調和しなければならないし、長い目で見て、長崎にとって本当にいいものであるのかを考える必要があるでしょう」
建設業界のリーディングカンパニー・上滝を率いながら、平成期の長崎を見つめてきた社長は続けます。
「建設業界は、ふるさとのランドマークを造る、非常にやりがいのある仕事です。当社では思い切った額の報奨金も支給するなど、社員の頑張りに応えます。これらがやる気につながり、より良い品質にもつながっています。地域にとって良い会社は、何よりもまず社員にとって良い会社であるはず。皆さん、一緒に長崎を元気にしましょう!」
PROFILE
上滝 満さん
代表取締役
1962年長崎市生まれ。成城大学経済学部卒業後、西武グループ企業勤務を経て1989年に帰郷、上滝に入社。1990年10月に代表取締役に就任し、現在に至る。長崎建設業界の雄・上滝を導くシャープな横顔には、ジャズや映画を楽しみ、愛犬を可愛がる一面も。令和の時代を迎え、「建設業から更に基盤を広げ、グループ力を強化していきたい。東京支店を一層充実させたい」とのこと。
■社員インタビュー
取材年:2024年
建築部門、土木部門、海洋部門の3つの柱で構成された企業体制は、民間の建築物から国家プロジェクトまで幅広く対応しています。
中山 駿一さん
長崎県立東高等学校を卒業後、国立大学法人大分大学、理工学部、創生工学科、建築学コースへ進学。卒業後は長崎へ戻り上滝へ入社しました。現在入社2年目で働きながら1年後には1級施行管理士の学科に合格し、3年後には実務の資格を取得しようと準備中です。
―上滝へ入社しようと思った動機を教えてください。
「大学卒業後は長崎に戻ることに決めていました。自分が育った地元の建築関係の仕事に携わりたいと思い、この会社に就職しました。私が働く職場は年の近い先輩方もいらっしゃるので相談などもしやすく、若い社員も多いので活気がある事も上滝の魅力だと思います。」
―仕事の内容を教えてください。
「ビル等、建築の仕事です。配属先は建築部です。建物が完成するまでの工程を写真に撮ることが今の私の主な仕事です。他にも安全書類や工事施工体制台帳の作成も行っています。通常は1年から1年半をかけて建築物を完成させます。その期間、現場で多くの職人さん達とコミュニケーションを図り、会話することで色々な情報を得られます。その情報から安全な環境が生まれることもあります。現場によっては数百人ほどの職人さん達との会話も必要で、今では、コミュニケーションを取り、信頼関係を構築することが楽しくなりました。」
―仕事で気を付けている事や、こだわりがあれば教えてください。
「現場で一緒に働いている職人さんへの気配りは最も気を付けています。やはり、人が仕事を動かしているのですから、その人達が主役であり、気持ちよく働ける環境を提供したいと常々思っています。
こだわっている事は、今日やらなければならない仕事は必ず今日中にやり遂げる事です。」
―仕事をする上で、やりがいを感じることはありますか。
「設計図で見たものが、現実に完成した時は気持ち的に〝報われた〟という達成感が得られ、やりがいを感じる瞬間ですね。現場だからこそ、学べる事もあります。」
建築部門、土木部門、海洋部門の3つの柱で構成された企業体制は、民間の建築物から国家プロジェクトまで幅広く対応しています。
株式会社上滝
中山 駿一さん
2ケ月の娘中心の生活スタイルが心地良い家庭になっています
妻と2ケ月の娘と3人暮らしです。帰宅して娘の顔を見ることで疲れも一瞬で解消します。完全に父親の顔になっていると思います。
おむつを替えたり、ミルクをあげたり、買い物をして帰宅することもあります。妻と二人三脚で娘中心の家庭を築いています。娘の写真ばかり撮影して、今は、娘の成長が一番の楽しみです。
建設現場だからこそ、学べる事もあります。
■企業概要
株式会社上滝
所在地 | 長崎市新地町5-17 |
---|---|
電話番号 | 095-821-7194 |
ホームページ | http://www.jotaki.co.jp/ |
設立 | 1952年1月 |
代表 | 上滝満 |
資本金 | 1億円 |
社員数 | 全従業員 160名 うち正社員160名(男性140名、女性20名) |
初任給 | 195,000円(大学院卒)、190,000円(大学卒)、160,000円(高校卒)(基本給他諸手当有り) 入社1年目モデル月収(大卒)、190,000円+49,500円(諸手当)=239,500円 他、携帯電話、ノートPC支給 |
休日休暇 | 土・日・祝、夏期休暇、年末年始休暇、年次有給休暇(※当社カレンダーによる) |
福利厚生 | 社会保険(健康・厚生年金・雇用・労災)、退職金制度、資格取得補助制度、育児休業制度、介護休業制度、その他(携帯電話・PC貸与、現場奨励金制度) |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/無し |
採用担当者連絡先 | 095-821-7194(中川) m-nakagawa@jotaki.co.jp |