■トップインタビュー
取材年:2023年
2022年3月に長崎街道かもめ市場の開業、2023年11月にアミュプラザ長崎新館のオープンと、ここ数年めまぐるしい変革を遂げている長崎駅周辺。株式会社JR長崎シティの赤木征二代表取締役社長にお話を伺いました。
―長崎駅を中心に大規模な開発が進んでいますね。
「長崎駅周辺を起点としたまちづくりは、2010年から本格的に動き出していて、2022年5月に長崎駅周辺まちづくり推進協議会を立ち上げました。駅周辺は、JR九州をはじめ、バスや電車など交通機関が集中している、いわば交通の結節点です。近接するアミュプラザ長崎、かもめ市場の最大の強みです」
―代表取締役社長として、主にどのような仕事をされていますか。
「全体を把握し、統括するのはもちろんですが、建築確認や防火への設備が整っているかなど、商業施設として、お客さまに安心して過ごしていただける空間づくりも私の仕事です」
―まちづくりに欠かせない、防災についての対策は。
「アミュプラザ長崎自体が防災拠点としての役割もあります。例えば、地震が来たら、屋根付きの新・かもめ広場に誘導して、一時的にお客さまに避難していただくなど、行政と連携して災害に対するマニュアルづくりも行っています」
―どんな人を求めていますか。
「長崎のまちづくりにダイレクトに関わりたいと思っている人です。現在、社員の平均年齢は30代、営業部は20代後半と若いスタッフが活躍しています。企画力だけでなく、実行力も必要な仕事ですが、好評のパンマルシェは、スタッフが一から企画し、お店を探し、交渉して開催が実現しました。こういう前例もあるので『長崎を元気にしたい!』という明るく、元気な方がいいですね」
―今後の展望をお聞かせください。
「2023年11月にアミュプラザ長崎新館が開業し、2025年には長崎駅東口の広場(多目的広場など)が完成予定です。長崎くんちやランタンフェスティバルなど、市内は四季折々のイベントも多いので、連動した企画も考えていきたいですね。長崎市は人口減少が全国的にみても顕著ですが、歩いて楽しいまちづくりをキーワードに盛り上げたいです。人口減少を解決できる一助になりたいと思っています」
PROFILE
赤木 征二さん
代表取締役社長執行役員
1966年諫早市生まれ。大学卒業後、1991年4月に九州旅客鉄道株式会社入社。2017年6月にJR九州ハウステンボスホテル株式会社代表取締役社長、2021年6月に株式会社JR長崎シティ代表取締役社長就任。趣味はゴルフ、音楽・映画鑑賞。「町中華」が好きで、グルメ系ドラマを録画して観るのが楽しみのひとつ。長崎の町中華も探訪中。
■社員インタビュー
取材年:2021年
イベント企画・再開発を通して長崎の魅力を再発見、長崎のポテンシャルを最大限引き出していきたい
中田千晶さん
地域を巻き込んで長崎の新たな魅力をどう発信するか。中田さんの模索は続きます。「以前、販売促進の部署では運営会社と組んでかもめ広場のイベントを企画したのですが、2年前に小長井漁協とタイアップして牡蠣焼きをやった時はすごく受けましたね。その他長崎和牛のバーベキューや県産酒のイベントも大きな実績になりました」
子どもの頃から家族でアミュプラザ長崎に出かけ、映画やショッピングを楽しんでいたという中田千晶さんは、入社4年目。営業部開発プロジェクトの一員です。
「長崎駅周辺の再開発で生まれる商業空間のテナントのリーシング(店舗誘致)を行っています。今私が担当しているのは長崎駅の高架下。列車で長崎を訪れる人が最初に目にする場所なので、長崎らしさあふれる、長崎を誇れるような場所になったらいいなと考えています。第一印象が決まる場所でもあるので、責任も重いです。リーシング担当は初めてですが、『長崎を元気にしたい』と同じ想いを持っている方々と将来を語りあうと力がわいてきます」
入社4年目でそんな重要なポジションを任されているのですね。
「入社して最初は営業企画でテナントを担当していました。売上向上のために何ができるかを施設運営側の視点で考え、店長と一緒に解決する役割です。首都圏の本社から離れ孤軍奮闘している店長さんもいるので、相談にのったり、情報提供したり、時には本社に出向いてフォローしています。入社したてのころはなかなか信頼してもらえなかったのですが、聞かれたこと、お願いごとはすぐに返すなど誠実な対応を心掛けてました。また、お店の雰囲気をよく観察しました。毎日フロアを巡回していると、商品の陳列がきれいでなかったり、店長さんがいない時間帯のバイトさんの動きが良くなかったりということが見えてきて。それを素直に店長に伝えることで、少しずつ信頼を得ることができました」
この会社に入ったきっかけは?
「県外の大学に通っている時、長崎なんて田舎でしょとバカにされたことかな(笑) 納得できなかったし、来てもいないくせに、と。だから、就職説明会でこれから駅の再開発とともにアミュが長崎の元気を発信できるという説明を聞いて、ここしかない!と」
長崎の歴史や文化を現在進行形で学んでいるという中田さん。新しい長崎は彼女のような新しい世代が中心になって盛り上がっていくのかもしれません。
イベント企画・再開発を通して長崎の魅力を再発見、長崎のポテンシャルを最大限引き出していきたい
株式会社JR長崎シティ
中田千晶さん
山手からすり鉢状の長崎を見下ろすひととき
「たぶん溝田常務の趣味とかぶるんじゃないかと思うんですけど、私も路地裏歩きとかが好きで、長崎の階段が入り組んだ坂とか石垣の道とかを歩いて回るんですよ」
あらま、アミュの方は路地裏マニアが多いようですね。「西山エリアもずっと歩いてのぼって、ざぼんが最初に植えられたという西山神社まで行ってみたり。明るいうちは山の上まで家が連なる風景を眺め、日が暮れると稲佐山や片淵の上から夜景を楽しみます。地形が独特のすり鉢状だから、視点場が違うとまったく違った風景が見られるのが、長崎の街の魅力だと思います。最近は、長崎市内の神社を巡る「長崎11社スタンプラリー」に参加していろいろな場所へ行きました」
長崎の歴史や
文化を学び、生かす
■企業概要
株式会社JR長崎シティ
所在地 | 長崎市尾上町1-1 |
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電話番号 | 095-829-4471 |
ホームページ | https://amu-n.co.jp/ |
設立 | 1998年 |
代表 | 赤木征二 |
資本金 | 4億8,000万円 |
社員数 | 全従業員 49名 うち正社員25名(男性8名、女性17名) |
初任給 | 大学院卒187,000円、大学卒178,200円、高校卒141,300円 |
休日休暇 | 年間休日122日、週休2日(シフト制)、年次休暇ほか |
福利厚生 | 各種社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)、退職金制度・資格取得補助制度、育児休業制度・介護休業制度、福利厚生倶楽部加入、社員旅行、人間ドック等 |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/無し |
採用担当者連絡先 | 095-829-4471(総務企画課 鹿毛) kage@amu-n.co.jp |