■トップインタビュー
取材年:2019年
ここで生み出されたソフトウェアが、大小さまざまな機械類や巨大な施設まで、正確に制御する頭脳となります。
長崎の若いエネルギーを結集し、ソフトウェア(S/W)開発に積極的に取り組むコラボソフト。当初は大手メーカーへの派遣業として展開し、現在では2013年より開始した請負事業を中心に、今なお成長中です。チャレンジ集団を率いる今里和広代表は、自身もバイタリティーに溢れています。
「弊社の業務の柱は、制御に関するS/W開発で、大きく5つの分野に分けられます。一般産業における工場等の生産設備のS/W、発電所の周辺プラント制御S/W、ダムやごみ処理場など公共設備S/W、そして派遣事業で対応している大型映像表示制御S/W、車両空調装置S/Wです。お客様の仕様書に従って、打ち合せを重ねながら製作を進め、現地試運転調整にも出向きます。発電所など規模の大きなものでは、年単位の仕事にもなります。それぞれの要望に合わせたオーダーメード、納入するS/Wの品質を高く保ちつづけることが、私たちの責任です」
キャッチコピーは「Create the trust〜信頼される技術を追求する〜」。社名の「コラボ」は、お客様・社員・地域とともに喜び合い、発展したいという思いからだといいます。
「長崎を愛し、長崎を活性化していくことが私の使命だと思っています。長崎には優秀な人材を輩出する理系高校や専門学校があり、大学の数も多い。長崎の若者と共に私の夢を実現したいです。入社当初は経験したことのない難しいこともでてくるでしょうが、先輩社員が指導し、社内で教育の場も設けています。仕事を覚えてきた頃に現場に出すと、そこで大きく成長して帰ってきてくれます。今やれなくても、努力してやり遂げようという向上心を持つ若い社員が頑張っており、女性技術者も活躍していますよ」
今後の展望をお聞かせください。
「私たちがこれまで信頼を重ねてきた制御系S/Wをますます伸ばしていきながら、お客様にとってのナンバー1企業でありたいと願っています。九州・全国・世界の案件に携わりながら、社員たちにも活躍の場を広げていってほしい。そして、長崎の発展に寄与できればと思います」
PROFILE
今里和広さん
代表取締役会長
1973年長崎市生まれ。大学進学を機に長崎を離れ、関西の機械設備メーカーに就職。その後地元に戻り、2003年ソフトウェア部門の有限会社コラボソフトを立ち上げた。2010年には商社・製造部門の家業も継ぎ、会社の成長に伴って2019年にコラボソフト株式会社へと社名変更。プライベートでは2児の父親で、余暇には身体を動かすことが好きなスポーツマンでもある。「意志あるところに道は拓ける」「努力は裏切らない」が信条。
■社員インタビュー
取材年:2019年
必要とされるどんな仕事にも対応できるよう、技術を磨いていきたいです
内田直哉さん
機械の構造や制御対象の動きを考えながら、コンピューターディスプレイに向かいます。
PLC(プログラム・ロジック・コントローラ)を用いたサーボモータ制御関連の仕事と、汎用プログラミング言語を用いた発電プラントツールの開発案件を担当しています」
部外者には馴染みのない用語を説明しながら話してくれた入社9年目の内田直哉さん。高校卒業後コンピューターの専門学校へ進み、IT技術者を志しました。
「進路相談の際、長崎で、三菱関連の仕事に就きたいと伝えたところ、紹介されたのがコラボソフトでした。入社当時は派遣業がメインでお客様の事業所で勤務しつつ、OJTで不明点を教わりながら仕事に慣れていきました。3年ほどで、請負業務の拡大に伴って自社勤務になりましたが、派遣期間も社員同士の交流の機会は何度もあったので、戸惑いはなかったです」
コラボソフトでは、独自の教育カリキュラムに従って新卒者のための研修が行われているそうです。研修では大手企業に赴き、幅広い知識と経験を培うことができます。
「ものの考え方が変わり、大きく成長できたと思えるのは、ビール製造機械の仕事です。複数名で取り組んだ大きな案件で、周囲からの指導も受けながら1年半ほどかかりました。制御プログラムを構築していく過程では、制御動作そのものは見えません。最後の現地調整で、実際にインストールして機械を動かした時に初めて、仕様書通りに工程が進む様子、やってきた成果が見て取れます。今年1月、ビール工場での現地調整に際して、お客様のご要望に応えられたという深い充実感がありました。この仕事で、視野を広げて物事を考える大切さを学んだ気がします」
内田さんが次に手がけたのは、繊細さが要求される注射絆創膏の製造機械。この成果を高く評価した先方の社長は、他企業にもコラボソフトを紹介してくれたそうです。まさに社員一人ひとりが営業マン、信頼が次の仕事を呼ぶのですね。
内田さんの今後の成長と活躍が期待されます。
必要とされるどんな仕事にも対応できるよう、技術を磨いていきたいです
コラボソフト株式会社
内田直哉さん
高校時代の仲間と草野球家族の応援で元気100倍!
お子さんが生まれてからは家庭第一。いろいろと心境の変化もあったといいます。そのような中で唯一譲れないのが草野球。青春時代に野球部でともに汗を流した友人や気の合う仲間が集まって、日曜日を中心に活動しています。今年のホームランカップにも出場しました。
「予選で負けてしまいましたが……」と笑う内田さんは高校時代4番バッターだったそうです。
「最近では妻と子どもが応援に来てくれることもあります。活躍する場面も、たまに見せられるかな?(笑)」
家族への責任と同時に、仕事にかける思いも強くなったという内田さん。かっこいいお父さんとして頑張る毎日です。
迷った時、行き詰まった時、一緒に考えてくれる仲間たちは心強い支えです。
■企業概要
コラボソフト株式会社
所在地 | 長崎市旭町8-23 |
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電話番号 | 095-862-3080 |
ホームページ | http://www.collabosoft.jp/ |
設立 | 2003年3月 |
代表 | 今里和広 |
資本金 | 300万円 |
社員数 | 全従業員 31名 うち正社員31名(男性24名、女性7名) |
初任給 | 188,000円(大卒)、160,000円(高卒) |
休日休暇 | 土・日・祝、夏期休暇、年末年始休暇(合計年間118日)、年次有給休暇 |
福利厚生 | 社会保険(健康・厚生年金・雇用・労災)、退職金制度、資格取得補助制度、育児休業制度、介護休業制度 <新設>自立支援手当 【支給条件】 ①4月1日付で28歳未満②自分が契約した賃貸物件に一人暮らし 【支給額】 ①18歳以上26歳未満:2万円/月②26歳以上28歳未満:1万円/月 |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/無し |
採用担当者連絡先 | 095-862-3080(高原) takahara@collabosoft.co.jp |