■トップインタビュー
取材年:2021年
南山手にあるANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル。世界遺産となった「明治日本の産業革命遺産」構成資産である旧グラバー住宅にもほど近く、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」構成資産である大浦天主堂そばという最高のロケーションです。2021年秋に総支配人に就任したばかりの山口範久さんにお話を伺いました。こちらのホテルはどのようなご利用が多いのでしょう。
「長崎観光の中心地ですので、やはりビジネスというより観光のお客様が多いですね。コロナ禍の影響もあり、海外からのお客様と比較すると、国内のお客様が現在は増加傾向にあります」
ホテルで働く上で求められる能力とは何でしょうか。
「とにかく人と接するのが好きだという方にはぴったりの仕事だと思います。あとは相手の気持ちを考えられる人。例えば最近、ミルクセーキが食べられる店を探しているお客様がいると知ったスタッフが外まで追いかけて店の情報を伝えたのですが、そのことに大そう感動していただいて、後日お礼の手紙と品が届きました。お客様に喜んでもらえることは、ホテルで働くすべての者にとってホテルスタッフ冥利に尽きます。宿泊のお客様はもちろん、そうではないお客様や地元の方々も含めて、相手の立場を瞬時に判断し、行動に移せるかどうかということは、非常に大切です。そういう意味で、ホテルで働く人は皆“おせっかいのプロ”ですね(笑)」
最後に、就職活動をしている皆さんにメッセージをお願いします。
「学生さんにとって学業はもちろん大切ですが、できるだけ様々なアルバイトを経験することもおすすめします。私自身、大学時代にホテルのアルバイトを経験したことが、今の人生につながりました。とにかく楽しく、天職だと思ったのです。それから40年以上が経ちましたが、今もその気持ちは変わりません。頭だけで自分の適正を判断するのではなく、実際の環境に身を置くことこそ、将来の職業を選択する上での大きな道標となるのではないでしょうか」
PROFILE
山口範久さん
総支配人
1960年長崎市生まれ。桜美林大学文学部英語英米文学科卒業後、現在のANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒルの前身である長崎東急ホテルに入社。宿泊部門長などを経て、2021年9月に現職。大学時代のアルバイトを含めると、ホテル勤務年数は40年を超える。
■社員インタビュー
取材年:2021年
ホテルスタッフになるという中学時代からの夢が叶いました!
久代優也さん
ホテルの“顔”ともいえるフロントでは、「言葉使いやマナー、何より気持ちの良い接客が求められます」と久代さん。「お客様が喜ぶ姿を目にすると、嬉しさが込み上げます」
フロントレセプションに所属している久代優也さんは、入社7年目。ホテルスタッフの夢は、なんと中学生の頃からだといいます。
「従兄弟がホテルスタッフをしていて、とにかく楽しそうだったんです。その影響もあり、中学を卒業する頃には漠然と“ホテルで働きたい”と思うようになっていました。両親の負担を減らせるよう、高校を卒業したら就職するか迷ったのですが、少しでもホテルの職に役立つようにと、ホテル・ブライダル関連の専門学校へ進学を決めました」
アルバイトをしながら学費は自分で賄い、在学時には地元の有名ホテルでインターンを経験。卒業後に本ホテルに入社し、ドアスタッフやエントランス業務を経て、2021年秋からホテルの“顔”とも言えるフロント業務に従事しています。
「お客様の案内業務をはじめ、宿泊予約の管理や電話対応、他部門とのやりとりまで、フロントの仕事は多岐にわたっています。またフロントはお客様とダイレクトに接する場所。だからこそ、言葉遣いやマナーをはじめ、笑顔を絶やさず気持ちの良い印象を提供できるよう心がけています。お客様から『ありがとう』の一言をいただけた時は、本当に嬉しい気持ちになります」
久代さんは夜勤担当が多いそうですが、昼間と違った大変さはありますか?
「夜の時間帯はスタッフの数が減り、物理的に人の手が少なくはなりますが、お客様の対応も減りますのでそれで大変になるということはあまりありません。合間を見ながら、その他の業務を進めたりしています。ただ、いつ何がおきても素早く対応しなければならないという意味では、多少の緊張感を伴う時間帯ではあります。しかし何より、一緒に働くスタッフの仲が良いので、働きやすさは抜群です。上司部下との心地の良い距離感が、仕事のやりがいにもつながっていると思います」
最後に今後の展望をお聞かせください。
「入社7年目とはいえ、まだまだ経験は浅く日々勉強中です。いつかは後輩を育てたり、責任のある仕事も安心して任せてもらえるような頼もしい存在になって、よりよいホテルづくりに貢献したいです」
ホテルスタッフになるという中学時代からの夢が叶いました!
株式会社グラバーヒル(ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル)
久代優也さん
オフタイムはロードバイクで郊外へ
高校時代は陸上部に所属していたという久代さん。身体を動かすことが好きなことから、休みの日はロードバイクで長崎郊外へツーリングに繰り出すことも多いそうです。
「長崎市内は階段や坂が多いので自転車に適しているとはいえませんが、少し離れると自然も多く、走っていて気持ちのいい風景が広がっているのでリフレッシュできます」
また近年のコロナ禍で外食の機会は減りましたが、以前は同僚とご飯を食べに行くことも多かったとか。
「ホテルのスタッフ同士の仲が良く、休みの日はご飯を食べに行くこともありました。コロナが落ち着いて、また気兼ねなく外食できるようになると嬉しいですね。今は、家で飼っている猫と遊んで癒されています(笑)」
年に数回行われるブライダルフェアでは、新郎役も務めました。「これもホテルの魅力を伝える仕事の一環。とても貴重な経験でした。ただ同僚の目線に緊張するあまり、正直あまり覚えていません」と笑顔で振り返ります。
■企業概要
株式会社グラバーヒル(ANAクラウンプラザホテル長崎グラバーヒル)
所在地 | 長崎市南山手町1-18 |
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電話番号 | 095-818-6601 |
ホームページ | https://www.anacrowneplaza-nagasaki.jp/ |
設立 | 1989年9月 |
代表 | 松藤章喜 |
資本金 | 1,000万円 |
社員数 | 全従業員 79名 (男性50名、女性29名)うち正社員68名 |
初任給 | 大卒 206,000円 |
休日休暇 | 年間休日105日 初年度年休10日 慶弔休暇 |
福利厚生 | 社会保険完備、育児・介護休業制度、慶弔見舞金制度、資格取得補助制度、社員親睦会 ほか |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/有り |
採用担当者連絡先 | 095-816-6606(井上) soumu@anacrowneplaza-nagasaki.jp |