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久保工業株式会社

■トップインタビュー

取材年:2020年

鋼構造物専門企業として
豊かな感性と高い技術力を生かした
モノづくりを追求します

海と山に囲まれた、長崎らしい立地の小江工場。トラックに乗り切らない大きな製品も、工場から直接海上の輸送船へと積み込みます。オーバーハングクレーンは、今後ますます活躍していく予定です。

船の修繕に始まり橋梁や建築鉄骨へ

 戦後、長崎の復興をリードした製造業。1948年創業の久保工業は、橋梁・建築鉄骨、発電プラント用構造物、船殻など鋼構造物や産業用機械の製造販売を通して郷土の産業を支えてきました。6代目である髙橋社長のお話の合間にも、工場から活気ある作業音が響きます。
「終戦まで三菱重工で造船に携わっていた創業者が、船の解体や修繕を請け負う形で独立したのが久保工業の始まりです。昭和30年代には小浦町の海岸を埋め立てて工場を建設、陸上部門へと業務を広げ、橋梁や建築鉄骨なども扱うようになりました」
 やがて本社社屋を残して小江・琴海へと工場が移転し、小浦町の広い工場跡地は商業地・フレスポ福田に変わっています。
「当初より三菱との繋がりは深く、今現在も三菱構内の立神工場で私たちの社員が船の建造や修繕業務にあたっています。そのほか当社の事業としては、海上オーバーハングクレーンを備えた小江工場で溶接構造物やセラミック施工、琴海工場で産業機械を扱っています。産業機械の分野では、溶接H形鋼のひずみ矯正装置を開発するなど溶接形鋼に関わる製造設備1000基余りを国内外に納入させていただきました」

国内最大級の加工機械も設置

 これからの時代、先が見えにくくなっていますね。
「コロナウィルスの影響は極端ではないものの、できあがっても先方へ運べないというようなケースが出ています。久保工業72年の歴史の中で、造船不況やオイルショックなど厳しい状況を何度も乗り越えてきました。周囲に恵まれたお陰もありますが、皆の努力の結果です。不安がないわけではありませんが、チャンスに変えられるかもしれないと期待もしています。地元・長崎を大切にしながらも、取引先は全国へと広がりました。さらに、ソフト開発の合弁会社を置いているベトナムから、東南アジアへの進出も視野に入れています。先ほどから、大きな音がしているでしょう? 小江工場内では国内最大級の加工機械設置の準備を進めています。完成後は業務の幅が広がりますので、新しい仕事を取り込んでいくつもりです」

PROFILE

髙橋伸也さん

代表取締役社長

1957年長崎市生まれ。長崎総合科学大学管理工学科卒業後、1980年に久保工業に入社。7年ほど現場での業務を経験、のち営業部、産業機械部を経て2009年専務取締役、2015年に現職に就任する。社会に出る若者たちへ「期待とともに不安もあるでしょうが、失敗や間違いなどは大したことではありません。前向きに、がむしゃらに打ち込む気持ちを大切にしてほしい」とエールを送る。

■社員インタビュー

取材年:2020年

数枚の図面から完成形をイメージ。
難しい構造ほど、理解できた時や
組み上がった時の達成感が大きいです

現場で培った経験が今の仕事に活かされているのを実感しています

山本達也さん

時に複雑な図面に手こずることも。上司に相談しながら、わかるところから粘り強く解きほぐすように展開していきます。

機械加工プログラムと格闘中

 前職の経験を生かして中途入社、2年目の山本達也さん。生産部生産技術課に所属し、溶接構造物の図面に向き合います。
「新卒で入った同業の会社では当初工場勤務でした。高校時代は溶接部所属で、県大会・九州大会で敢闘賞をもらったことも。やがて現場での溶接作業から事務所内に異動となって、そこでの業務を面白く感じるようになったんです。久保工業での私の業務は、溶接構造物の図面を展開して組立・溶接・加工の順番など製作過程を決め、必要となる材料について資料やCADソフトを使って図面を作ること。現在は、新しく入る大型の工作機械に向けて、機械加工プログラムも作成中です」
 髙橋社長のお話にも出ていた、据付工事中の機械ですね。
「五面加工機と言って、なかでもここ久保工業に入る機械は、10メートル以上の大型のものでも設置面以外5つの面を加工できます。まだ経験者がいませんので、操作担当者と一緒に、切磋琢磨しながら勉強しているところです」

評価を糧に新分野にもチャレンジ

 地元・長崎で働くことを選んだ理由をお聞かせください。
「同級生たちの中には長崎で条件が合わずに県外へ出る人が多く、私も福岡に行くつもりでした。親の希望や自分でも考えるところがあって長崎に残ることに決め、雲仙方面の会社に就職しました。その後、久保工業へ入社したのは、前職で経験した仕事内容を評価してもらえたのが大きかったように思います。以前は、東長崎の自宅から雲仙まで通勤していたんですよ。現在は小江工場まで渋滞込みで50分くらい。私は車ですが、周りはバイク通勤が多いようです。若い社員も多く、明るい雰囲気の会社です」
 現場の仕事を経て、より適性に合う職種に出会った山本さん。常に新たな知識や技術の習得を求められる業務上のストレスも向上の力に変えて、生き生きとした表情には自信も伺えます。
「初めから何でもできる人はいません。難しいからと諦めることなくチャレンジして、自分のものにしていきたいです。もっと成長して、私のことを目標に追いかけてくれる後輩ができるのを楽しみにしています」

現場で培った経験が今の仕事に活かされているのを実感しています

130年ぶりに開通した出島表門橋。史跡保存と景観への配慮が行き届いた橋の主桁は、久保工業の高い技術力で完成しました。

■企業概要

久保工業株式会社

所在地 長崎市小浦町20
電話番号 095-865-1111
ホームページ http://www.kubo-ind.co.jp
設立 1948年10月
代表 髙橋伸也
資本金 4,750万円
社員数 全従業員 160名 うち正社員153名(男性140名、女性13名)
初任給 大卒175,000円 高卒155,000円
休日休暇 土・日・祝(週休2日)、お盆休暇、年末年始休暇、年次有給休暇、メーデー休暇
福利厚生 各種社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)、退職金制度、資格取得補助制度、育児休業制度、介護休業制度、永年勤続表彰制度
インターンシップ
受け入れなど
インターンシップ受け入れ/有り
大学生アルバイト受け入れ/有り(受注状況による)
採用担当者連絡先 095-865-1111(総務部 岩永)
h_iwanaga@kubo-ind.co.jp

久保工業株式会社

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