■トップインタビュー
取材年:2020年
旭化成建材の特約代理店として創業した旭栄産業株式会社。現在は業務拡大に伴い、長崎市川口町に本社ビルを設立。長崎県内の大型商業施設や新しくなった長崎県庁の外壁、マンション建設の基礎工事など取扱事業は多岐に渡ります。
「建設業で働くには建設、土木系の学校を出ていないとダメ、自分には資格がないからとあきらめている人もいるかも知れません。建築施工管理技士、土木施工管理技士、建築士など、建設業に必要な資格は多種あります。通常は資格を取得する時にはそれぞれ費用がかかりますが、未来の人材育成のために資格取得の試験費用を会社で補助していますので挑戦してほしいと思っています」
経営者として心がけていることはありますか?
「モットーは社員の声を聞くこと。提案しやすいボトムアップの環境を作ることでいろんな良いアイデアをもらえます。過去には社員の提案で地盤改良機を導入したことも。他社に頼んでいた地盤改良を自分の会社でやることは大きな魅力でありますが費用は高額です。悩む私に現場の意見もヒアリングした事業計画書を担当者が提案、その熱い思いのおかげで地盤改良機を導入できました。他にも社員を信じて人事も任せています。もちろん最終面接は私がします。人事担当者が企業説明会に積極的に参加し、優秀な人材が集まりだしました。社員たちが会社を良い方向へ導いてくれています」
スタッフの熱意が会社を支えているのですね。
「社員は誇りを持って仕事をしています。重機を使ってビルや橋梁の基礎工事、ショッピングモールの外壁工事など、建設業は『街』を作る仕事です。一緒に頑張ってくれる前向きな人を歓迎しています。福利厚生としては資格取得補助のほか、社員旅行も企画しています。就活中は悩むこともあると思いますが、行動すると見える景色も変わります。将来は若手の見本となるようなその道のスペシャリストを目指してほしいですね」
PROFILE
柳龍一郎さん
代表取締役
1964年生まれ。長崎県立北陽台高等学校、長崎大学工学部卒業。住宅メーカーで設計・工事担当として家の間取りの提案や工事の進行確認など幅広い業務をこなす。創業者の父の跡を継ぎ、1993年12月に旭栄産業株式会社に入社。2009年4月から代表取締役に就任。趣味はキャンプ、旅行。
■社員インタビュー
取材年:2020年
安全最優先で行動することを当たり前と思わず、毎日気を引き締めて現場へ行っています!
尾上和寛さん
外壁に使う素材は種類が多く覚えることがたくさんだそう。「素材それぞれの特性をもっと勉強して、対応できるようになりたいです」
2019年6月に入社。新潟の長岡技術科学大学で材料開発工学課程を修了、人工骨に関する専門分野を学んでいたそうです。「学生時代は研究に没頭していました。勉強を進めるうちに『自分は部屋に閉じこもるよりも、もっと外に出る仕事の方が向いているかも知れない』と思い始めました。そのころ、父が長崎県へ転勤することになり、思い切って長崎県での仕事を探すことにしました」
大きな決断でしたね。
「せっかく環境が変わるなら、仕事も今までとまったく違ったことをやりたいというのが第一でした。人の役に立つ仕事がやりたいと思い、建設業を選びました。募集要項には『建設関係の資格が必要』という企業が多かったのですが、旭栄産業株式会社は経験不問とのことでエントリーしました。資格に関しては入社後に勉強できるそうです。現場での経験を積み、将来は1級・2級建築施工管理技士を取得したいと思っています」
今担当している仕事はどのような内容ですか?
「工事部に所属し、建設現場や外壁工事の施工管理を担当しています。長崎県内にある現場で、スケジュール通りに工事が進むように準備や確認することが主な仕事です。現場では安全を第一に考えて行動しています。現場へ直行直帰も多いですが、図面を確認しながら建築資材の過不足の計算をし、メーカーへ発注をする時などデスク作業をする日もあります。経験している現場数が少ないのでまだ分からないことだらけ。悩む時もありますが、上司に相談しています。少しずつでも成長して、仕事を安心して任せてもらえるようになりたいです。会社では若いスタッフも多いので話しやすい雰囲気です」
就活中の皆さんへメッセージをお願いします。
「自分も悩みました。将来はこれになりたいとはっきり目標がある人ばかりじゃないと思います。いろんな要素を書き出して、考え方を少し変えることで自分に合っている仕事が見つかるかも知れないと思います」
安全最優先で行動することを当たり前と思わず、毎日気を引き締めて現場へ行っています!
旭栄産業株式会社
尾上和寛さん
1日現場にいる日もあればデスク作業の時も状況に応じて柔軟に対応
8:00 出社
・現場へ直行(佐世保市内の建設現場など担当現場へ)
8:10 朝礼
・作業担当者たちとスケジュール確認、情報を共有する
・現場の見回り(安全確認をする)
・電話対応など
12:00 昼休み
13:00 午後の業務開始
・本社へ。材料の過不足がないか図面を確認、発注
17:00 業務終了
・残業がある時は対応
・1日現場出勤の時は直帰の場合もあり
川口町にある本社。2階が事務所になっています。尾上さんも現場作業以外の図面確認や電話での発注などのデスク作業は本社で。
■企業概要
旭栄産業株式会社
所在地 | 長崎市川口町11-3 |
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電話番号 | 095-847-3132 |
ホームページ | http://www.kyokuei-sangyou.co.jp |
設立 | 1973年 |
代表 | 柳龍一郎 |
資本金 | 2,000万円 |
社員数 | 全従業員 60名 うち男性57名、女性3名 |
初任給 | 大学院・大卒170,000円、 高卒162,000円 |
休日休暇 | 年間114日、日・祝、月1回土曜出勤あり、夏季休暇、年末年始休暇、有給休暇ほか |
福利厚生 | 各種社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)、退職金制度・資格取得補助制度・育児休業制度・介護休業制度ほか |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/無し |
採用担当者連絡先 | 095-847-3132(総務部長 德永) kyokuei@dream.ocn.ne.jp |