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京セラコミュニケーションシステム株式会社

■トップインタビュー

取材年:2020年

ICT事業の先端的な研究は
自由な発想と風通しのいい「場」がカギ
KCCSの「出島」として

テントやハンモックのあるオフィス。「首都圏で開発をしていると息苦しいと感じることもあるので、たまには環境に恵まれた長崎で気分を変えて数日滞在しながらワーケーション(ワーク+バケーション)できる場にしたいという社員の想いも実現してみました」

長崎にできた〈イノベーションラボ〉とは?

 「あの京セラが長崎にやってきた!」とメディアでも話題になった京セラコミュニケーションシステム株式会社(KCCS)。2019年11月、長崎港を見下ろす出島のビルに長崎イノベーションラボが開設されました。黒瀬善仁社長のお話です。
「私どもKCCSは、もともとは京セラのシステム部門として発足した社内ベンチャーだったのです。その後独立し、今ではICT事業を母体に、エンジニアリング事業、経営コンサルティング事業を主な柱としながら成長してきました。前期のKCCSグループ連結の売上は1315億となり、今期は前期を上回る計画です」
 KCCSグループは、国内6社、海外7社。その中で長崎イノベーションラボの役割は何でしょう。
「我が社はもともと企業向けのかっちりした事務処理系のシステムを作るのが強みだったのですが、今後はもっとAI、IoT、セキュリティといった先端的ITの分野により力を入れていく必要があります。そのための自由な発想のできる環境を整えたいという思いがありました。長崎は働き方改革のモデルオフィス的な位置づけです。ITの高等教育機関があり、人材も確保しやすいという利点もあり拠点開設を決めました」

脱「金太郎あめ」、異能が発揮できる採用枠

 採用も一風変わっていますね。通常採用のほかに、「スペシャリスト採用」や「つきぬけ採用」。
「いわば大学の一芸入試のようなものですね。『僕はこれなら誰にも負けない』という異能を発揮していただきたい。日本の従来の定期採用だけでは、どうしても社員が“金太郎あめ”のように同質化してしまいます。我が社はダイバーシティが進んでおり、一番多くの社員が在籍するICT部門では女性がトップですし、国内のグループ会社では社長が外国籍のケースもあります。いろいろな人材に力を発揮していただきたい。長崎の採用枠で入った人も、将来的にはキャリアアップして他県や海外で活躍することももちろん可能です。長崎の出島はかつて海外への窓口でした。長崎イノベーションラボも、KCCSのICT事業にとっての出島であってほしいと願っています」

PROFILE

黒瀬善仁さん

代表取締役社長

1961年鳥取県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業。1985年に京セラに入社。95年京セラコミュニケ―ションシステムの設立に伴い出向。2004年に取締役就任。2015年より現職。趣味は「下手なゴルフ」と読書(ディヴィッド・ハルバースタム、塩野七生)、好きな長崎名物は五島うどん。「ご縁があって入社いただく方には『進取の精神』で長崎発の日本初を作ってほしいと思います」

■社員インタビュー

取材年:2020年

僕にとって長崎は社会の最小単位
社会で求められる技術やシステムを
自分の手で研究・開発したい

開放感あふれるオフィスを一度覗いてみませんか僕がご案内します

内田和志さん

広い空間にはカウンターやスツール、ファミレスタイプのテーブルセットなどその時々の気分で環境を変えられます。

高専ロボコンに夢中になった学生時代

 長崎イノベーションラボ採用第一号として今年入社した内田和志さん。ICT事業本部の技術戦略部先端技術開発課に所属しています。
「入社3カ月は基礎的な研修を受け、現在はJavaやLinuxなど資格取得のための勉強を中心に行っています。一方でAIを活用した医療用の画像システムの研究開発にも携わり、空いた時間でVRやARの調査も行っています」
 南島原市出身。佐世保高専に通い、高専ロボコン(全国の高専が参加するロボットコンテスト)に参加して技術開発の面白さに目覚めたという内田さん。高専での研究では、AIを活用しながら業務用ドリルなどの工具の摩耗状況の判別を画像処理で自動化する研究に取り組んでいたそうです。
「学生のころから研究が好きでした。結果は簡単には出ませんし根気がいりますが、目標に向かってアプローチする選択次第で可能性も広がるところが自分に合っています。最終的に社会で求められるものが実現できたら素晴らしいですね。長崎出身なので自分の中の最小単位が長崎だったこともあり、何か長崎に貢献できる仕事、しかも高専で学んだAIや画像処理の技術を生かせる会社を探す中、KCCSに入社できました」

チャンスがあれば海外にもチャレンジ

 素敵なオフィスですね。働き心地はいかがでしょう。
「東京や京都烏丸のオフィスと比べ、働きやすさは長崎がダントツだと思います。周りを完全に遮断できる集中ブースもあり、先端技術開発のための設備投資も十分にされています。コロナ禍以前からリモート設備も整っていたので、東京とのコミュニケーションもスムーズです。長崎で採用されましたが、チャンスがあれば海外での仕事にもチャレンジしたいと思っています」
 就活中の学生に一言アドバイスをするとしたら?
「自分のやりたいことと業務内容が一致しているならばぜひ我が社を目指してほしいですね。大きな会社ですが風通しはいいですよ。まずはオープンラボに足を運んで、この開放感を体感してください」

開放感あふれるオフィスを一度覗いてみませんか僕がご案内します

オフィスの半分はオープンラボで、地場の企業や大学の研究者にも開かれています。「IoTはソフトとハードの組み合わせの技術。開かれたラボならばそこに集まる人たちが刺激しあい、タッグを組んで新しい発想を実現できるのではないでしょうか」と黒瀬社長。

■企業概要

京セラコミュニケーションシステム株式会社

所在地 京都市伏見区竹田鳥羽殿町6
電話番号 0800-0808123
ホームページ https://www.kccs.co.jp/
設立 1995年
代表 黒瀬善仁
資本金 29億8,594万6,900円
社員数 全従業員 2,494名 うち正社員(男性1854名、女性538名)※2022年3月末現在
初任給 大学院卒255,000円、大卒(高専専攻科含む)231,000円、高専卒(本科)205,000円
休日休暇 土・日・祝(週休2日)、夏季休暇、年末年始休暇、年次有給休暇、その他の休暇(GW、特別休暇ほか)
福利厚生 各種社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)、退職金制度、資格取得支援制度、育児休業制度、介護休業制度、その他(財蓄制度、社員寮、社宅ほか)
インターンシップ
受け入れなど
インターンシップ受け入れ/有り
大学生アルバイト受け入れ/有り
採用担当者連絡先 03-5765-8693(植田)
jinji@kccs.co.jp

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