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アークレイ長崎開発センター株式会社

■トップインタビュー

取材年:2021年

「人々の健康な生活に貢献する」
医療用検査機器のパイオニアが
長崎に開発の新拠点を開設

ビルの12Fに開設されたばかりのオフィスに入ると、目に飛び込んでくるのは広々とした窓と、広がる長崎の景色。まだ新しいオフィスからは、これからの可能性を感じることができます。

日本でもシェア1,2を争う抜群の知名度

 2020年秋、長崎市のオフィス街、万才町に開設したのは、アークレイ長崎開発センターです。グループ本社は、京都を拠点に60年の歴史を誇る医療機器開発のパイオニア、アークレイ(株)。開発センターの代表取締役に就任されたばかりの白木裕章氏にお話を伺いました。
「アークレイは、もとは島津製作所の協力会社として部材を作ってきましたが、現在は医療機器や診断用医薬品の開発に特化しています。一般の方々には聞き慣れないかもしれませんが、健康診断で使う尿検査の機械や、糖尿病の患者さんが血糖値を測る個人用機器なども開発しています。測定時間が短く、自動化によって厳密な検査結果が導き出せる機器は、日本でもシェア1〜2を争うほどの信頼度と知名度を誇ります」

長崎に優秀なエンジニアを集めたい

 世界中に開発拠点を持ち、先駆けて医療機器を開発してきたアークレイですが、今なぜ長崎に新しいセンターを立ち上げたのでしょうか。
「長崎は造船業で栄え、医学部・工学系学部など、医療機器開発の基盤が多くあります。産官学連携による人材育成も進めていますし、新たな開発拠点を長崎に置くことは、優秀なエンジニアの集積につながると確信しました。もうひとつは、働き方の多様性や時代の変化によって、有能な若手や中堅社員の多くが、地方移住へ高い関心を寄せています。しかし地方移住あるいは帰郷しても、彼らの能力をフルに生かせる仕事が相対的に少ないのも現状です。そこで弊社としては、そうした才能ある人材に活躍いただけるフィールドを提供したいと考え開設に至りました」
 どんな人材を求めていますか?
「長崎開発センターでは、ハードウェアではなく当面は組み込みソフトウェアの開発などに注力していく予定ですので、工学系出身者やプログラミング経験者が第一ですが、入社後は京都研究所でしっかりと研修を受けていただきますので、経験が浅くても心配はいりません。何よりも大切なのは、上司・部下の関係を超えて『どうしたらより良くなるか』と純粋に追究できる姿勢。ユーザー目線を忘れず、学ぶ意欲とチャレンジ精神が旺盛な方と新しい拠点を共につくっていきたいですね」

PROFILE

白木裕章さん

代表取締役

1972年三重県生まれ。中部大学大学院電気工学専攻修了。京都第一科学(現在のアークレイ)に入社。電気設計チーム責任者や開発5部責任者部長などを歴任し、電解質分析装置や自己血糖測定装置の研究・開発に携わる。2020年、アークレイ長崎開発センター所長に就任。2021年2月、同取締役に就任。趣味はゴルフや魚釣り。新天地・長崎の探索も。

■社員インタビュー

取材年:2021年

ソフトウェアの開発を通じて
人々の健康に貢献する仕事に
やりがいを感じています

すべてが新しい今は、学びの連続です

武次恭平さん

組み込みソフトウェア開発では、PCと開発中の装置を接続しての業務がほとんど。「新しい同僚が増えれば、一緒にセンターを盛り上げていきたい」と意気込みます。

プログラマーの実績を生かし転職

 新しく開設されたオフィスでソフトウェア開発に取り組むのは、アークレイ京都研究所での研修期間を終え、長崎開発センターへの勤務がスタートしたばかりの武次恭平さん。長崎出身、福岡の大学で機械や電気工学を学び、岐阜や愛知でプログラマーとしての実績を積んできました。
「長崎を離れた生活を続けるなかで、いつか自分の故郷に帰りたいという漠然とした気持ちが生まれていました。転職の直接のきっかけになったのは、結婚に続いて子どもが生まれたこと。両親もいますし、自然や食文化が豊かでコミュニティが広すぎない長崎は子育てもしやすそうだと、勤務地を優先して転職活動を始めました」
 インターネットを中心に転職先をリサーチし、辿り着いた先がアークレイ長崎開発センターでした。しかしプログラミングの実績があるとはいえ、組み込みソフトウェア関連は初めて。即戦力として応えられるか、当初は不安もあったと言います。
「面接では、とにかく丁寧に会社や仕事内容を説明してくださったことで、それまでの不安が払拭されました。入社後は京都研究所で3カ月間にわたり、段階的に研修を受けたのですが、自分が実際に属するチームではないとはいえ、どういったチームワークや流れで仕事を進めるのか具体的なイメージが湧いたこと、また会社全体を俯瞰して見られたことがさらに安心につながったと感じています」

眺めの良いオフィスでソフトウェア組込開発

 晴れて1月から、既存医療機器のリニューアルに伴うソフトウェアの組み込み開発に取り組んでいます。
「一言でプログラミングと言っても、毎日が新しさと学びの連続です。求められる知識の幅も広く、自分を成長させてくれる環境でやりがいに満ちています。新拠点なのでまだまだ結果に結びつくような状況ではありませんが、ゆくゆくは新しい製品の開発に携わってみたいですね」
 オフィスビルの12階から望むのは、長崎港と稲佐山。この長崎らしい景色がお気に入りだという武次さん。慣れ親しんだ長崎という地で、新たに挑戦する世界への夢は果てしなく広がります。

すべてが新しい今は、学びの連続です

アークレイの代表的な製品のひとつ、さまざまな機能を1台に搭載した糖尿病の検査装置「アダムス
A1c HA-8190V」。検体をより正確・簡便に測定することが可能となり、多様化する糖尿病医療現場での診断・治療に貢献しています。

■企業概要

アークレイ長崎開発センター株式会社

所在地 長崎市万才町3-5 朝日生命長崎ビル12F
電話番号 050-5490-4670
ホームページ http://www.arkray.co.jp/recruit/
設立 2020年
代表 白木裕章
資本金 非公開
社員数 全従業員 2,638名 グループ企業全体、内訳非公開
初任給 大学院卒219,000円 大学卒211,000円
休日休暇 週休2日制、夏季休暇、年末年始休暇、年次有給休暇(有給休暇の計画的付与あり)、慶弔特別休暇、永年勤続特別休暇
福利厚生 加入保険(健康・厚生年金・雇用・労災)、退職金制度、特別資格手当制度、子女手当、育児休業制度、介護休業制度、その他の福利厚生(特許報奨金、社宅制度)他
インターンシップ
受け入れなど
インターンシップ受け入れ/有り(現在、アークレイ株式会社にて実施予定)
大学生アルバイト受け入れ/無し
採用担当者連絡先 050-5527-9304(多田)
recruit@arkray.co.jp

アークレイ長崎開発センター株式会社

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