■トップインタビュー
取材年:2018年
多くのシステムエンジニアが所属する金屋町電脳ビル内、ITソリューション部のフロア。平成29年には「長崎県誰もが働きやすい職場づくり実践企業」の認証を受けました。働きやすい職場環境の整備に力を入れています。
半世紀以上にわたり、長崎県内外の行政や民間各社におけるシステム開発と運用を手掛け、IT技術でサポートしてきたNDKCOM。1966年に長崎電子計算センターとして創業し、2005年には社名を一新しました。
スッキリと整えられた社長室、穏やかさの中にも決然とした強さを感じさせる中野一英社長に伺いました。
「時代の変革期にあたり、当社は自らの業態を変化させながら生き残ってきました。テクノロジーというものは、結局は人間次第ではないでしょうか。私たちは技術者集団ではありますが、同時にコミュニケーション力を重視しています。顧客と対話し、さまざまなニーズを引き出し、私たち側からどんどん提案していくことが大切です。給料とは会社から出るのではなく、お客様に提供するサービスを喜んでいただき、その対価としていただいているものです。このことを意識しておかなくてはなりません」
これからを担う若い人たちに何か助言はありますか。
「自分の人生に対する責任は、自分にしか取れません。若い頃には、60歳になった自分の姿を想像するのは難しいでしょう。それでも5年後、10年後、20年後……と年月が過ぎた時どういう自分になっていたいかについて、明確なビジョンが必要ではないでしょうか。企業のために社員がいるのではなく、社員一人一人がそれぞれの人生目標を達成するために、企業があるのですから」
会社としての将来のビジョンはいかがでしょう。
「長崎では現在人口減少が進んでいます。人が減り、仕事が減り、地元を支える中小企業が減ると、地域活力も低下することが予想されます。「当社は、広く域外からの仕事を長崎に持ち込むべく福岡圏の仕事も拡大しているところです」。創業50年を越えた今、次の50年を見すえ、長崎の地域中核企業を目指し走りはじめているのです」
長崎に根ざしながらも、地域の枠を飛び越えて躍進をつづける会社でした。
PROFILE
中野一英さん
代表取締役社長
1948年福岡県飯塚市生まれ。幼少期に家族とともに長崎県西彼杵郡(現・長崎市)高島町に移り住み、県立長崎東高校を卒業。大学進学を機に地元を離れるも、30歳の頃、縁あってNDKCOM前身である長崎電子計算センター(株)に技術者として入社する。2005年NDKCOMへの社名変更を経て、2009年に代表取締役社長に就任し、現在に至る。
■社員インタビュー
取材年:2018年
学校で基本は学んだものの現場では応用が試されます。経験が大切だと実感しています
犬束郁哉さんさん
ITのプロフェッショナルとして、真剣な眼差しでパソコン画面に向かいます。神経を使う仕事ながら、完成時の喜びはひとしお。喜んでもらえた時、それまでの頑張りが報われます。
本社ビルから離れた金屋町のオフィス、たくさんのPCが並ぶフロアの一角にて、言葉を選びながらゆっくりと話す犬束郁哉さん。誠実な物腰と少し照れのある笑顔が、いかにも理系男子らしい雰囲気です。
犬束さんは地元を離れ、福岡の大学にて修士課程まで修了し、その後長崎の実家に戻りました。
「ITソリューション部でシステムエンジニアをしています。私の所属している課では、お客様の依頼に応じてオリジナルのソフトウェアを作ります。入社して初めて関わった大きな案件を5月に納品することができたのですが、その際、先方より『使いやすい』とのお言葉をもらえたことが、とても嬉しかったですね。チームで担当するので、先輩たちのやり方を見ながらいろいろと学ばせてもらいました。何度も打ち合わせに出向き、あまり使ったことのないプログラミング言語に苦労したり、残業もあったり……大変ではありましたが、その分、喜んでもらえた時に報われる思いでした」
こちらの会社は、エンジニアであっても顧客と直接積極的に対話することを求めると聞きました。
「そうですね。もともと人と話すことに苦手意識があったので、正直なところ戸惑いもありました。それでもたびたび足を運んで言葉を交わすうちに、お客様の人柄もあってか、親しく話すことができるようになりました。この次は、もっとスムーズにできるかと聞かれると少し自信はありませんが、経験を積みながら頑張っていこうと思います」
1年でひとまわり成長したんですね。今後の目標はありますか。
「私自身が困った時つまずいた時、先輩たちからそれぞれの得意分野などについての有益な助言をもらって、助けられながらやってきました。当社にも春からの新人が入り、社会人になって初めて後輩ができたのですが、彼らから頼りにされるようなエンジニアになりたいと思っています」
着実に経験を重ね、頼もしいプロフェッショナルへと成長した姿が目に浮かぶようでした。
学校で基本は学んだものの現場では応用が試されます。経験が大切だと実感しています
株式会社NDKCOM
犬束郁哉さんさん
休日は友人とテレビゲームときどきドライブも
数年ぶりで長崎の実家に戻った犬束さん。
「地元での暮らしは確かに楽ですね。家にいても自室で過ごす時間が長く、両親との関係がそれほど濃いわけではありませんが、互いに顔の見える安心感はあると思います」
もっぱらインドア派で、テレビゲームを楽しんでいるそうです。
「学生時代の友人とオンラインで繫がって盛りあがる…… 仕事のことを一時忘れて、いいストレス発散になってます。長崎に戻ってから運転免許を取得したので、少しずつ行動範囲が広がっているところでもあります。親しい人と一緒に動物園や水族館で過ごす休日も、実はとても気に入っているんです」
公私ともにますます充実していきそうな予感です。
目の前が中島川公園、眼鏡橋もほど近い栄町本社ビルのエントランス。会社ロゴが掲げられています。
■企業概要
株式会社NDKCOM
所在地 | 長崎市栄町5-11 |
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電話番号 | 095-824-3511 |
ホームページ | http://www.ndkcom.co.jp |
設立 | 1966年7月 |
代表 | 中野一英 |
資本金 | 4,980万円 |
社員数 | 全従業員 120名 うち正社員96名(男性63名、女性33名) |
初任給 | 200,600円(残業15時間分20,600円を 含む。15時間を超過した場合は追加支給) |
休日休暇 | 年間休日数120日 土、日、祝日、会社指定の土曜日出勤あり |
福利厚生 | 加入保険(健康、厚生、雇用、労災)、DC企業年金 |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/無し |
採用担当者連絡先 | 095-824-3511(馬渡) recruit-inq@ndkcom.co.jp |