■トップインタビュー
取材年:2024年
佐世保で創業して98年、当社は2026年に創業100周年を迎える医療機器の総合商社です。この約1世紀もの間、山下医科器械株式会社は医療の発展と共に歩んできました。大学病院などの大きな医療機関から街のクリニックに至るさまざまな医療機関に対し、CTやMRIといった大型機器から注射器などの消耗品まで多様な物品をお届けしています。
―御社の紹介をして頂けますか。
「医療物品の販売だけでなく、医療の安定供給に不可欠な物流システムの開発、クリニックの開業支援サービス、特殊な医療設備の設計や保守メンテナンスといった、医療機関に欠かせないサービスを総合的に展開する〝トータル・メディカル・サポート〟が事業の最大の特徴であり強みでもあります。近年では、熊本での震災や九州各地で豪雨被害が相次いでいます。一昨年までは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で世の中が混乱に陥りました。そのような中でも、この当社の事業の強みを活かしながら、医療器材の安定供給を果たすことができました。
長崎県で創業した当社ですが、現在では沖縄県を除く九州一円で事業展開をしています。九州だけで24の営業拠点をもち、長崎県内では対馬市や五島市といった人口が少ないローカルエリアにも拠点を構えていることも特徴です。企業理念である〝地域医療に貢献する〟ことを実践し、長崎のみならず九州の地域に密着した活動を行っています。」
―求める人材像と今後の展望をお聞かせください。
「間接的ではありますが、当社の仕事のすぐ先や目の前には患者さんの命があります。それを助けることに関わることができるということは、とても大きなやりがいと意義のある仕事ですし、自分の仕事に喜びと誇りを感じることができます。そういう医療の世界に身を置きながら仕事をするということは、真面目で、正直で、裏表なく誠実であることがベースにあるべきです。そのうえで、真摯に医療そのものやお客様に対して前向きに向き合える、情熱を持った人との出会いを待っています。
親会社としてヤマシタヘルスケアホールディングス株式会社があります。トータル・メディカル・サポートで地域医療に貢献する山下医科器械株式会社に加え、近年ではDX新技術を活用した新たな製品・サービスの開発・提供に取り組む事業会社を設立するなど、新規事業を積極的に展開しています。一方で、AIの技術を診断に応用したり、ロボットによる手術の実用化など、医療技術も目覚ましく進化を続けています。当社においても時代の変化にスピード感と柔軟性をもって対応しながら、〝これまでの医療〟と〝これからの新技術〟を融合し、新たなものを生み出してまいります。」
PROFILE
山下 尚登さん
代表取締役 執行役員 社長
1955年生まれ。長崎県佐世保市出身。佐世保県立北高校卒業、熊本大学工学部へ進学。大学卒業後は医療機器メーカーを経て1978年7月同社に入社し佐世保にて医療ガスなどの医療設備を安全に供給する営業職に従事。その後は営業所長、取締役、常務、代表取締役専務を経て97年より代表取締役社長に就任。
社員同士でそれぞれ相手を思いやる、チームワークやコミュニケーションを大切にしたいという想いから、数年前より「和する経営」という言葉を経営信条のひとつとしています。個人としても、日本らしい「和」の文化を大事にしていきたいという気持ちから謡曲を趣味としています。
■社員インタビュー
取材年:2024年
商品の使い勝手や導入効果などを知った上で提案・販売しています。痒い所に手が届くきめの細かいフォローが信条です。
水流 創一朗さん
午前中は、前日にお客様から依頼されたことの情報収集や見積作成を行います。医療現場特有の緊急性に備えて、いつでも最優先に現場に向かえるよう意識をしています。
―山下医科器械株式会社へ入社しようと思った理由を教えて頂けますか。
「私は福岡県出身で、地元の大学で商学部に在籍していた時期は、コロナ禍の真っ只中でした。社会全体が苦しい時期でも、医療業界は沈み込んだ社会を立て直そうとするかのように全力で活動している姿に勇気をもらい、自分もその一員として働きたいと思い入社を決意しました。」
―福岡出身との事ですが、長崎で働いてみていかがですか。
「長崎支社で働いてみて、若い社員からベテランの社員まで、年代に関係なく交流があり、社内の雰囲気は新人の私にも居心地が良いと感じました。業務についても丁寧に指導してもらったり、色々と気にかけて頂き、専門的な知識や、取引先とのコミュニケーションの築き方等、初めて学ぶ営業のノウハウを指導して頂きました。」
―実際に仕事をしていて大変だった事はありますか。
「弊社が取り扱う医療分野の商品は、聞き馴染みのない専門用語が数多く出てきますので、名前、用途、効果などとにかく覚える事が大変でした。ですが、上司や先輩が丁寧にフォローしてくれたので、安心して仕事に取り組むことが出来ました。」
―入社3年目との事ですが、3年間働いて嬉しかった事はありますか。
「入社2年目からは独り立ちして単独で仕事ができることも多くなったので、自分自身で考え行動する時間が多くなったことで働き甲斐を感じられるようになりました。あるとき、〝手術で使用する器具が足りない、何とかしてほしい!〟と病院から緊急連絡が入り、私が大急ぎで対応して大事に至らずに済んだことがあったのですが、その時にお客様から感謝の言葉を頂きました。その瞬間は〝自分が役に立てた〟という安心ととても嬉しかった事を覚えています。
営業ですから、大型の案件を受注した時も営業冥利に尽きる感激はあります。日頃からクライアント先と人間関係をしっかり築けていたお陰だと思います。」
商品の使い勝手や導入効果などを知った上で提案・販売しています。痒い所に手が届くきめの細かいフォローが信条です。
山下医科器械株式会社
水流 創一朗さん
サウナ&野球観戦でリラックス
休日は温泉やサウナでリラックスして“整えて”います。また小学校から高校までは甲子園を目指すほど野球に打ち込みました。今でも野球観戦が好きで、ソフトバンクホークスと大谷選手を応援しています。
「地域医療に貢献する」という経営理念の元、100年企業を目指しています。
■企業概要
山下医科器械株式会社
所在地 | <佐世保本社>長崎県佐世保市湊町3-13 <長崎支社>長崎県長崎市浜口町12-19 |
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電話番号 | 095-844-3171(長崎支社代表) |
ホームページ | https://www.yamashitaika.co.jp/ |
設立 | 1950年4月 |
代表 | 代表取締役 執行役員 社長 山下尚登 |
資本金 | 4億9,402万円 |
社員数 | 全従業員 907名 内 正社員541名、男性478名、女性429名 |
初任給 | 236,900円 ※大学・大学院卒/40,000円の固定残業手当含む |
休日休暇 | 年間休日117日、日・祝日、年末年始、年次有給休暇、特別休暇(産前産後、育児、介護、慶弔等)、リフレッシュ休暇など |
福利厚生 | 各種社会保険、退職金(確定拠出年金)、社員持株会、長期障害所得補償保険(LTD)制度、奨学金返済支援制度、住宅手当、家族手当など |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/無し |
採用担当者連絡先 | 電話番号:092-402-2901(人材課 採用担当) メールアドレス:jinji@yamashitaika.co.jp |