■トップインタビュー
取材年:2023年
長崎市琴海形上町で2021年から稼働している「再エネ水素実証プラント」。太陽光発電で得た電力を使って水素を製造、貯蔵しています。
大手総合電機メーカーで火力発電プロジェクト設計業務に携わっていた岩元孝一郎代表取締役。34歳で独立し、1989年に設立した岩元設計事務所が現在のイワテックです。地球環境に優しい再生可能エネルギー事業に力を入れています。
―御社の事業内容を聞かせてください。
「太陽光・地熱・バイオマス発電などのシステム開発や設計、建設、メンテナンスを請け負っています。会社を立ち上げた当初は火力発電プラントに特化して事業を行っていましたが、2011年の東日本大震災をきっかけに、経済を優先した二酸化炭素(CO2)排出や、放射性廃棄物の処分問題のある原子力発電に疑問を抱くようになりました。現在は会社の大きな命題として、再生可能エネルギーや水素を利活用し、地球環境に優しく持続可能なエネルギー社会の構築を目指しています」
―2015年には次世代エネルギーと呼ばれる「水素」に着目し、水素・燃料電池事業にも参入されました。
「水素は、水を電気分解することによって生成できるため、太陽光などの再生可能エネルギーで作った電気を使用すれば、クリーンな水素エネルギーをつくることができます。また、水素はガスの状態で貯める・運ぶことができ、燃料電池によって大気中の酸素と反応することで、電気と熱を生成します。水素製造地から電力需要地が離れていても電気が使用できるだけでなく、その発電時にCO2は排出されません。2021年に長崎市内で水素を製造、貯蔵する『再エネ水素実証プラント』の運転を開始し、脱炭素社会の実現へ向けて取り組んでいます。これからの時代、水素というのはとても面白い分野だと思っています」
―インド支社があると聞きました。
「インドのコルカタに支社を置いて、グローバルな視点での機器調達やエネルギー情報の収集を行っています。インドの方々はモチベーションが高く、世界各地で活躍しているという印象がありますね。インドの他、米国やフランスの方も入社し、社内公用語は英語と目標に掲げています。国内外問わず機械と電気に精通したエンジニアが在籍しているのが当社の強みです」
―社員のワークライフバランス実現にも力を入れているそうですね。
「2021年にはNぴか認証企業になりました。資格合格報奨金制度や社内英会話教室があり、社員が挑戦しやすい環境をつくっています。新しくリスキリング制度を設けることも検討中です。失敗を恐れず、新しいことに積極的に取り組む『チャレンジ!』の精神を大切にしています。当社でやってみたいという方に来ていただきたいです。未来のエネルギーを一緒に作っていきましょう」
PROFILE
岩元 孝一郎さん
代表取締役
鹿児島県薩摩川内市出身。1977年より三菱電機本社に火力発電プロジェクトのコーディネーション・エンジニアとして勤務し、1983年から同社長崎製作所勤務に。1989年に同社を退社し、34歳で有限会社岩元設計事務所(現・イワテック)を設立。趣味はランニングで、ロンドンマラソンやベルリンマラソンなどさまざまな大会に出場し、完走経験がある。走るのは健康のためでもあり、気持ちのリフレッシュにもお勧め。車も趣味で、レーサーとして競技に出場したことも。
■社員インタビュー
取材年:2023年
再生可能エネルギーは成長分野なので、社内にはポジティブな雰囲気が自然と生まれています。
松本 直樹さん
佐賀県出身の松本直樹さん。長崎大学工学部を卒業後、2022年に入社しました。エネルギーソリューション部水素グループに所属し、水素を使った燃料電池の実証などに取り組んでいます。
―就職先に決めた理由を聞かせてください。
「都市ではなく地方、特に九州の役に立つことができ、かつ将来的に成長しそうな分野の仕事を選ぶと決めていました。当社はその条件に合っていて、英語を使用することが多い環境であることも大きな魅力の一つでした」
―どのような仕事をされていますか。
「当社の『再エネ水素実証プラント』の運用や保守・管理、同プラントで製造した水素を燃料電池に活用するプロジェクトの準備など、業務は多岐にわたります。水素は入社前から漠然と興味がありました。当社で水素事業に携わって、地方における水素の製造から運搬、利用といったサプライチェーンの構築に貢献し、それによって雇用創出や地方経済の成長につなげたいと思っています」
―仕事のやりがいを教えてください。
「日々新しい知識を取り入れながら業務を行っていることです。水素グループにはさまざまな経験を持った方がいて、それぞれの知識に触れられて自分の成長を感じます」
―外国の方もいらっしゃって、グローバルな職場ですね。
「英語はこれまで苦手意識がありましたが、普段の会話や会議の議事録作成などで英語を使う機会が多く、自然に身に付いてきました。日本とは違う文化を持つ外国人の同僚と一緒に働けるのは楽しいです。休日には一緒にクリケットをしたりビーチに出かけたりして遊んでいます」
―これからの目標は。
「現在進めているプロジェクトを完遂することです。このプロジェクトを通してさまざまな経験と知識を得ることができると思うので、それを基に今後はより大きなプロジェクトを任せてもらえるよう目の前の仕事を着実に進めたいです」
再生可能エネルギーは成長分野なので、社内にはポジティブな雰囲気が自然と生まれています。
株式会社イワテック
松本 直樹さん
バイクで全国各地を巡る
バイクが趣味という松本さん。自然が好きで、休日には仲間とバイクで出かけてキャンプをしたりして楽しんでいます。「熊本の阿蘇がめっちゃ好き」だそう。大学時代にはバイクで本土の最北端、最南端、最東端、最西端にそれぞれ行ったとか。「各地でもらった証明書を家に飾っています」とにっこり。
1人の時は歌いながらツーリングを楽しむこともあるそうです。「いつかまた北海道でバイクに乗りたいですね」。このほか、社会人になってからピアノを始めて、日夜練習しています。
外国人の社員もいるため、会議などは英語で行われています。
■企業概要
株式会社イワテック
所在地 | 長崎県長崎市宝町7番5号 第2イワテックビル |
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電話番号 | 095-843-6448 |
ホームページ | https://www.iwatec.co.jp/ |
設立 | 1989年4月 |
代表 | 岩元 孝一郎 |
資本金 | 2,000万円 |
社員数 | 全従業員 50名 (内 正社員40名、男性36名、女性14名) |
初任給 | 大学院卒182,000円 大学卒178,000円 高校卒170,000円(技術系の場合) |
休日休暇 | 年間休日数122日 土・日・祝(週休2日制)、年末年始、お盆、年次有給休暇など |
福利厚生 | 各種社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)、退職金制度、育児休業・休暇制度、介護休業・休暇制度、社内英会話クラス、資格合格報奨金制度、リスキリング制度、団体優待券、マッサージチケット、サッカー観戦チケット |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/無し 大学生アルバイト受け入れ/無し |
採用担当者連絡先 | 氏名:福島 電話番号:095-843-6448 メールアドレス:recruitment@iwatec.co.jp |