■トップインタビュー
取材年:2023年
在宅から施設まで切れ目なく、自立を支える高齢者福祉サービスを提供している社会福祉法人優輝会。特別養護老人ホーム恵珠苑の中島秀司施設長にうかがいました。
―恵珠苑の強みを教えてください。
「ICT(情報通信機器)やロボット類を積極的に導入し、質の高いサービス提供と業務負担の軽減を図っています。人と技術が融合することで、ご利用者さまには安全と安心を、職員には気持ちのゆとりを持つことができる職場環境の実現を目指し、『恵珠苑で良かった』と実感できる施設づくりを進めています」
―具体的にはどのような先進技術を導入していますか。
「利用者の睡眠を見守る『眠りスキャン』というシステムは、マットレスの下にシート状のセンサーを敷くと、モニター画面に利用者の呼吸、心拍、睡眠・離床などの状態が映し出され、データも蓄積されます。睡眠の質が悪ければ職員がその背景を分析して、食事やおむつ交換のタイミングなどケアを見直し、よく眠れるようになることで自立度向上につなげます」
―職員の皆さんに働きがいを感じてもらう職場づくりに力を入れていらっしゃいますね。
「ここで働いて良かったと思えて初めて、良いサービスを提供でき、自分自身が成長しようというモチベーションにもなると思います。介護は一見すると肉体労働ですが、感情労働であり、知的労働。実はクリエイティブな仕事です。2021年には恵珠苑に隣接する保育園を開設しました。早朝から夜間まで、職員は無料で利用できますので、子育て中の職員も安心して働いてもらいたいです」
―求める人材を教えてください。
「経験や知識は問いません。やる気と元気がある人、当法人が掲げる新しい3K『感謝・感激・感動』を味わいたい人を歓迎します。当社は県内に十数社しかない『ユースエール認定法人』として、若者の指導育成面でも高い評価を受けています。少しでも興味があれば飛び込んでほしいです。ぜひ先進的なシステムを活用している現場を見学にいらしてください」
PROFILE
中島 秀司さん
施設長(社会福祉士)
1958年長崎市生まれ。県立長崎西高、長崎大学経済学部卒業。1981年松下電送(現パナソニック)に入社。法人営業職として13年間勤務後、国内外の障がい者施設、子ども病院などでの活動を経て2001年に帰崎。障がい者ヘルパーや就労支援、難病支援等に関わった後、2008年現法人へ入職。特別養護老人ホームや地域包括支援センター等での勤務後、現職。スポーツが好きで、バスケットボール、空手、ラグビー、トライアスロン、マラソンを楽しむ。
■社員インタビュー
取材年:2023年
インカムやスマートフォンを活用し、スタッフの迅速な連携を図っています
佐伯 茉美さん
(撮影時のみマスクを外しています)
―就職先を決めたきっかけを教えてください。
「中学生の時に福祉施設を見学する職業体験があり、そこでやりがいを感じて福祉科のある高校に入学しました。卒業後は地元の南島原市を出て1人暮らしをしたいと思っていたので、長崎市にある施設の中で、インカム(無線機)やタブレットを活用するなど先進的な恵珠苑を知り、自分のスキルアップにつながると思い就職先に決めました」
―どんな仕事をしていますか。
「早出、遅出、夜勤の勤務形態があり、主に入居者さまの食事介助、排せつ介助、口腔ケア、ベッドや車椅子からの移乗介助などをしています。介護職、看護師、調理師などが力を合わせて快適な生活環境をつくっています」
―どんな時に仕事のやりがいを感じますか。
「私は人と話したり人のお世話をしたりするのが好きなので、入居者さまと昔話やテレビの話をするのが楽しいです。自分の担当する入居者さまが具合が悪くなって、声かけなどのサポートを行い、元気になってから『あんたさんがいてくれて良かったよ~』と感謝された時に、この仕事をしていて良かったと感じました」
―介護の仕事は大変なこともあると思いますが。
「『3K』と言われるけれど、そんなことはないです。給料も悪くないですし。どんな仕事でもきついことはあると思います。高校時代の実習で現場を見ていたので、こういうものだと思っています」
―今後の目標を聞かせてください。
「入居者さまのニーズ、要望にできるだけ応えられる介護福祉士になりたいです。人と話すのが好きな人は介護業界も選択肢の一つに入れてみてください!」
インカムやスマートフォンを活用し、スタッフの迅速な連携を図っています
社会福祉法人 優輝会(特別養護老人ホーム 恵珠苑)
佐伯 茉美さん
地元を離れて1人暮らしを満喫
高校卒業後は1人暮らしをしたいと、多くの友人が地元の南島原市に残る中、長崎市に移住した佐伯さん。長崎市は「都会過ぎず、田舎過ぎず、ちょうどいい」と話します。
休日は自宅でゆっくり過ごすこともありますが、友人と時間を合わせて食事をしたり、出かけたり。ショッピングは1人で楽しむ派です。「南島原市には映画館がなかったので、すぐに映画を見られるのがうれしいです」。就職して2023年で2年目。最初は職場の近くに家を借りていましたが、市の中心部へ引っ越すそうです。
導入している移乗ロボット「Hug(ハグ)」。体格差があっても、ベッドから車いすなどへの移乗を安全にサポートできます
■企業概要
社会福祉法人 優輝会(特別養護老人ホーム 恵珠苑)
所在地 | 長崎市田上2丁目15番12号 |
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電話番号 | (095)828-1332 |
ホームページ | https://yuukikai.jp |
設立 | 1997年 |
代表 | 理事長 蒔本 恭 |
資本金 | なし |
社員数 | 全従業員 188名 (内 正社員98名、男性30名、女性68名) |
初任給 | 181,300円~188,900円 |
休日休暇 | 年間105日(4週8休+元旦)、有給休暇採用時から付与 |
福利厚生 | 資格取得支援金制度、就職支度金制度、住宅サポート制度、企業主導型保育園(職員無料)、勤労者サービスセンター加入 |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/有り |
採用担当者連絡先 | 氏名:森 昭吾 電話番号:(095)828-1332 メールアドレス:s.mori@yuukikai.jp |