■トップインタビュー
取材年:2023年
長崎県信用保証協会は信用保証協会法に基づいた公的な「金融と経営の総合支援機関」として、1952年の設立から70年以上にわたって県内の中小企業を支援しています。仕事内容や理念、地域での役割などを上田裕司会長に伺いました。
―事業内容を教えてください。
「中小企業の皆さまが、金融機関から事業に必要な資金を借り入れる際に、当協会が『公的な保証人』となってスムーズな資金調達を支援します。また、中小企業が抱える経営課題に応じて金融機関や中小企業支援機関、各種専門家と連携するなどして、中小企業の維持・発展をサポートしています」
―お客様は中小企業になるのですね。
「そのとおりです。信用保証協会法で定められているということもあり、私たちのお客様は中小企業になります。県内の企業は99・9%が中小企業なので、長崎の経済活性化には中小企業の皆さまが元気になることが必須条件です。2023年現在、当協会は県内中小企業の約33%となる1万3000社にご利用いただいています。職員の一人ひとりが『中小企業のサポーター』として県内のがんばる中小企業を応援しています」
―強みはどのようなところでしょうか。
「行政、金融、商工関係の支援機関などと連携した支援体制に加え、自ら考えて積極的に行動でき、中小企業の皆さまに親しまれる人材がそろっていることです。職員は、それぞれが仕事にやりがいを持ち、専門知識を蓄え、互いに協力しながらサポートに励んでいます」
―強みの一つでもある「人」を育てるために、どんな取り組みをしていますか。
「人材育成は非常に重要と捉えており、研修制度の充実にも力を入れています。キャリア形成のための階層別研修制度や通信教育制度、資格(中小企業診断士、経営アドバイザーなど)取得奨励制度といった自らを磨き上げる意欲を支援し、成長できる環境を整えています」
―どのような人材を求めていますか。
「私たちは事業の維持・発展に努力する中小企業とのふれあいを大切に、『親しまれ』『信頼される』保証協会をめざして地域社会に貢献することを基本理念としています。『長崎のまちづくりに貢献したい』『地域経済の活力ある発展に携わりたい』という志を持って周りの人たちと協力して積極的に行動できる人と一緒に働きたいです」
―今後の展望を聞かせてください。
「新型コロナウイルスの流行が本格化した2020年以降、多くの中小企業が非常に厳しい状況に置かれ、当協会も職員総出で中小企業の資金繰り支援に奔走しました。県内経済を取り巻く環境は緩やかに回復しつつありますが、コロナ禍の影響は残り、物価高騰や供給制約、人手不足なども重なって、厳しい経営環境は続いています。長崎のがんばる中小企業の皆さまがそれぞれの目標に向かって輝き続けることができるように、全力でサポートしていきたいです」
PROFILE
上田 裕司さん
会長
1956年島原市生まれ。香川大学経済学部卒業。1979年長崎県庁入庁。農林部長、総務部長などを経て2017年3月退職。同6月から長崎県信用保証協会専務理事を務め、2018年3月に退任後、同4月に長崎県副知事就任。4年の任期を満了し、2023年6月から現職。趣味は釣りと読書。「橘湾や大村湾での海釣りが楽しみ。本は歴史小説をよく読みます」
■社員インタビュー
取材年:2023年
スキルアップの支援制度が手厚く、やりがいのある仕事で自分の成長につながります
今福 友美さん
長崎市出身の今福友美さんは「長崎の街並みが好き。地元で生活したい」と、県外の大学を卒業した2019年に長崎県信用保証協会へUターン就職しました。2023年現在、保証部保証課に所属して2年目。「長崎がもっと明るく、魅力的なまちになる役に立てれば」と願い、仲間や先輩と協力しながら仕事に向き合っています。
―就職先に選んだきっかけを教えてください。
「学生時代に参加した会社説明会で、初めて当協会のことを知りました。『信用保証』を通じたさまざまな支援で地域社会に貢献していると知り、仕事内容に魅力を感じたこともそうですが、説明会での若手先輩職員の生き生きとした姿が強く印象に残り、ここなら楽しく働けそうと思って就職試験に応募しました」
―保証部保証課ではどんな仕事をしていますか。
「主に中小企業が金融機関から融資を受ける際に、当協会の保証について審査をしています。具体的には、金融機関を通じて提出された決算書をはじめとする申込書類をもとに、資金の必要性や返済能力などを検討します」
―決算書の読み方などは学生時代から勉強していたのですか。
「ほぼ社会人になってからです。相談しやすい職場環境なので、先輩が一から教えてくれました。当協会は通信教育や資格取得などの支援制度が充実しているので、それも活用して日々勉強しています」
―どんなときに仕事のやりがいを感じますか。
「私が審査を担当したお店が、目指すビジョンに近づいていく様子や、SNSで取り上げられているのを見たり、融資を受けて『機械を新しくできて効率が良くなった』『新商品の開発で売り上げが増えた』などの喜びの声をいただいたりしたときです。私も自分のことのようにうれしくなります」
―これからの目標を聞かせてください。
「中小企業の資金ニーズなどは実際の融資の担い手である金融機関を通じてご相談をいただくケースがほとんどです。そのため、金融機関の担当の方とやり取りをする機会が増えてきます。担当の方から信頼が厚い先輩は、融資相談の際などに指名を受けるなんてこともあります。一つ一つの経験を大切に積み重ね、そんな先輩方のように頼りにされる職員になりたいです。自身が成長することで、お客さまへの安心感にもつながると思います。優秀な後輩が多いので、負けないように頑張ります!」
スキルアップの支援制度が手厚く、やりがいのある仕事で自分の成長につながります
長崎県信用保証協会
今福 友美さん
“予習”も兼ねて素敵なカフェ巡り
休日は友人とドライブをしたり、ランチに行ったりしてリフレッシュしている今福さん。「諫早や大村に素敵なカフェがあるので、よく遊びに行っています。車を持っていない友人が多いので、マイカーを出して運転手役になることが多いです。海沿いは眺めも良くて、ドライブコースとしてもお薦めですよ」と、気持ち良くハンドルを握っているそうです。
長崎県信用保証協会の“経営支援課”という部署では、創業を希望する方の支援も行っており、「いつか、素敵なカフェの創業支援に携われたらうれしいです」と夢を語ってくれました。
創業支援、経営支援、事業承継支援など、ニーズに応じたさまざまな取り組みをしています。まずは、お気軽に相談を
■企業概要
長崎県信用保証協会
所在地 | 長崎市桜町4番1号 長崎商工会館ビル6、7階 |
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電話番号 | 095-822―9171 |
ホームページ | https://cgc-nagasaki.or.jp |
設立 | 昭和27年7月5日 |
代表 | 上田 裕司 |
資本金 | (基本財産)225億円 (令和6年3月31日現在) |
社員数 | 全従業員 73名 (役員4名、職員69名)(令和6年6月1日現在) |
初任給 | 202,400円(別途、通勤手当、住宅手当などあり) |
休日休暇 | 有給休暇(20日、繰越制度あり)、夏期休暇、結婚・出産、こども看護休暇などの特別有給休暇あり |
福利厚生 | 労働組合、クラブ活動、生活習慣病健診、人間ドック、職場旅行などあり |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り(1day仕事体験) 大学生アルバイト受け入れ/無し |
採用担当者連絡先 | 担当者:福田 大志 電話番号:095-822-9177 メールアドレス:soumu@cgc-nagasaki.or.jp |
長崎県信用保証協会
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