■トップインタビュー
取材年:2020年
今や長崎を代表するグルメの一つである、岩崎本舗の「長崎角煮まんじゅう」。その誕生のきっかけや会社の目指す方向について、三代目となる岩﨑礼司社長にお話を伺いました。
「もともとうちは餃子や焼売の卸販売をしていましたが、ある時、創業者である祖父が生地を伸ばす機械を導入したんです。それを使った新商品として、角煮を生地で包んだ角煮まんじゅうを発案したんです。当時は長崎の中華料理店で似たような料理がありましたが、県外では全く浸透していませんでした。そうした背景もあり、角煮まんじゅうは全国の百貨店での販売をきっかけに知名度が上がりました。その後、県内の販売店を徐々に増やしていき、店頭での試食販売でもおいしさを伝えてきました」
昔から角煮まんじゅうの見た目は同じですが、中身は随分改良されているそうですね。
「はい。アンデス高原でのびのび育ったメスの豚肉を統一して仕入れ、旨みを引き出したオリジナルの醤油は化学調味料不使用。また赤身と脂身のバランスを見ながら、豚肉を挟む作業は職人が一つずつ手作業で行っています。角煮まんじゅうをきっかけに、長崎の交流人口を増やしたい。そんな思いで、さらなるおいしさを追求し続けています」
正社員の採用では、高校生の新卒者を主に募集するそうですね。どのような理由があるのでしょうか。
「まっさらな心根の良い社員を一から育てることに、商売の醍醐味や楽しさがあると考えていて、こうした方針は先代の頃から引き継いでいます。普段から社員に求めているのは、自分以外の人のためにハードワークすること。仕事に対する真摯な姿勢は、日常の生活や生き方にも良い影響を与えると思います」
今後の事業目標を教えてください。
「私自身、社長という立場で厳しい場面や苦労を重ねて、随分人間的に鍛えられました。社員のため、お客様のために努力し続ける人が他にも増えていけば、もっと社会全体が良い方向に向かうと思います。今後もリーダーシップを発揮できる人材をたくさん育てていきたいです」
PROFILE
岩﨑礼司さん
代表取締役社長
1984年長崎県生まれ。服部栄養専門学校を卒業後、関東の飲食店で経験を重ね、2009年に入社。2017年に代表取締役となる。V・ファーレン長崎の試合に合わせたスタジアムグルメとして出店する際には、自ら車を運転して現地で販売。「サポーターの方から声をかけていただく機会もあり、直接お客様の反応を感じる、貴重な機会になっています」と話します。
■社員インタビュー
取材年:2023年
イメージキャラクターの角煮まんじゅうちゃんも待ってます!
今村 恵美さん
長崎の観光地のひとつであるグラバー園。そのグラバー園に続く坂道に位置するのが岩崎本舗グラバー園店です。店頭で元気よく観光客に対応する今村恵美さんは、2017年に入社しました。生まれも育ちも長崎という今村さんにお話を伺いました。
―就職先として決めたきっかけはありますか。
「私の祖父母が福岡にいるので、長崎駅の店舗でよくお土産を買っていました。その時の店員さんの接客がすてきで『働くならここだ!』と思いました。あの時の店員さんの笑顔は今でも記憶に残っています」
―その長崎駅のお店が最初の勤務地なのですね。
「4年間勤務していました。急いでいる方が多く、お土産用に購入されるお客さまも多いので、いかに早く包装するかをずっと考えていました」
―グラバー園店はどんなお客さまが多いですか?
「こちらは観光をしながらのお客さまが大半です。食べ歩きできる長崎角煮まんじゅうやチーズ角煮まんじゅうなどのホット商品が人気です。お土産は地方発送もできるので、手ぶらで観光できますよとご案内しています」
―仕事のやりがいを教えてください。
「お客さまに『ありがとう』『頑張ってください』と言われた時はやっぱりうれしいです」
―接客で心がけていることは。
「このお店で購入して良かったと思ってもらえるような接客を目指しています。あとは、自分をさらけ出すことかな(笑)。おすすめを聞かれた時は、私が本当に好きな商品を勧めています」
―月1回、本社での会議にも参加するとか。
「コロナ禍ではリモートでしたが、ようやく対面での会議に戻りました。私は対面での会議の方が好きです。聞き取りやすいし、質問もしやすい。各店の取り組みなどを発表して、共有する場でもあるので、いいなと思ったら、すぐにメモを取るようにしています」
―最後に岩崎食品の良いところを教えてください。
「人間関係が良いところです。私が入社したての頃、お客さまから送料をもらいすぎて電話をかけた時があったのですが、お詫びした後、周りの先輩たちから『頑張った~!』と励まされました。人として成長できる会社だと思います」
イメージキャラクターの角煮まんじゅうちゃんも待ってます!
株式会社岩崎食品
今村 恵美さん
カフェにバンドフェスに充実
お友だちとカフェや喫茶店巡りをするのが休日の過ごし方という今村さん。ネットで行きたいお店を調べて、現地までの運転も買って出るアクティブ派です。「でも、実は運転はそこまで好きじゃないです。行きたいという気持ちの方が強いから運転します」。バンドのフェスに参戦するのも好き。好きなバンドのためなら、関東方面まで行くほど。
そんな活発な今村さんも岩崎食品に就職して変化があったそう。「友だちから『人に気が遣えるようになったね』といわれました(笑)。昔は『私が私が~』ばかりで、あまり人のことを考えてなかった気がします。今はお客さま重視!と思って接客しているので、それが私生活でも身についたのかなって」
長崎らしい、なだらかな坂道の途中にあるグラバー園店
■企業概要
株式会社岩崎食品
所在地 | 西彼杵郡長与町斉藤郷1006-13 |
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電話番号 | 095-885-7788 |
ホームページ | https://0806.jp |
設立 | 1965年4月 |
代表 | 岩﨑礼司 |
資本金 | 500万円 |
社員数 | 全従業員 160名 男性51名 女性109名 うち正社員60名 |
初任給 | 大学院卒200,000円、大学卒200,000円、 高校卒190,000円 |
休日休暇 | 年間92日間、年次有給休暇、その他(産休・育児休暇、結婚・慶弔休暇など) |
福利厚生 | 各種社会保険(健康保険・厚生年金・雇用保険・労災保険)、退職金制度、育児休業制度、資格取得補助制度あり。交通費15,000円まで支給、社員割引・定期健康診断・部活動あり |
インターンシップ 受け入れなど |
インターンシップ受け入れ/有り 大学生アルバイト受け入れ/有り |
採用担当者連絡先 | iwasaki-s@0806.jp 095-885-7788(大谷昇) |